第10話



「私、食べられたくない。」

と、うつむきながらアルミナが呟いた。



成熟していない人魚には特有の匂いが残っている、それが大型の肉食魚には美味しく香るのだ。



「ごめんなさい。」


ラズライトは謝った。



「私も。ちょっと機嫌悪かった、ごめんなさい。」

と、アルミナが両ひざを抱えるようなポーズをとった。



ぱん!と、ガーネットが両手を合わせた。



「はい、ここからどうやって行くか考えましょう?」



「「はい。」」

2人が機嫌を持ち直してガーネットに向き直った。







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