第18話



「ふー、素敵な所だったわね」


ガーネットが幸せいっぱいの溜息をもらした



「早く帰って御二人に聞かなきゃ!」

アルミナはとても気になっているようだ、1人だけ置いてけぼりなのは末っ子の宿命なのだろうが、出来ることなら上2人に追いつきたいとでも考えているのかもしれない




「教えてくださるといいわね」


ラズライトは少し意地悪そうに言った



「そしたらお姉ちゃんが教えてくれるんでしょ?」

アルミナが期待を込めてラズライトに聞いている



「さぁ?」

ラズライトは両手を上向きにひろげている



その手を戻して泳ぎながらアルミナに向き合い


「御二人のことは御二人が教えてくださるまで待つものよ」と真剣な表情で述べた



「そうねぇ…」


ガーネットも顔に手をあてながら同意している



「でも」

とガーネットがアルミナに近寄った


「教えてくださらなかったら私が教えるわ」


小声でそう言うガーネットの優しさにアルミナは満面の笑みを浮かべている



幸い、ラズライトは通りがかった細長い魚に気を取られていた

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