其は鎮魂のための祈りか、或いは——。
まだ人と人ではないものが共存していた時代。小さな妖精の悪戯と些細な諍いから始まった、世界を滅ぼしかねない《大戦》。
その混乱と苦難の時代がようやく終わりを迎えて数年後。一人の青年が、とある村に無惨に開いた「大穴」を調査するためにやってきた。
人ならざる力に満ちた惑わしの森で道を失っていた彼の前に現れたのは、大戦を終わらせた功労者の縁者らしき青年だった。その青年と共に森を抜け、大穴を訪れた彼が見たものは——。
風土記系共作企画「調」参加作となり、以下のお題の元に書かれています。
【お題:調べ】
とある土地について調べるために、使者が遣わされました。この使者の報告書、またはそれにまつわる物語を募集します。
企画詳細はこちら:
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2022_01_shirabe/kikaku.html
直接的な繋がりはありませんが、世界観が同じ長編作品がこちら。よろしければ。
『ここではない、どこかへ』
https://kakuyomu.jp/works/16816452220673954718