概要
それは「悪夢」であったのか
「大厄災」と呼ばれる日を境に一変した世界。テクノロジーの壁に囲まれた都市に籠もり、仮初めの平和を堪能する市民がいる一方で、その庇護からもれた人々はスラムで絶え間なく広がる戦火に怯えながら暮らす日々を送っていた。軍人の神崎透はそんな不平等な現実に憤りをおぼえながらも、転々とする戦場に駆り出され、「死神」の異名をとるようになる。そんなとある休日、戦友の天谷を伴って行ったスラムでゲリラによる攻撃に巻き込まれ、神崎は利き腕の切断を余儀なくされる。入院先で途方にくれる神崎だったが、不審なドクターから「ヘルメスの左腕」と呼ばれる特殊な義手の装着をすすめられる。軍人であることを諦められないものの、義手について不穏な感情がどうしても拭えなかった神崎は、天谷にドクターの身辺調査を依頼。やはり訳ありであることを
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