Blessing of the witch

とある魔法学校でずっと落第の印を押されてきた少女がいた。
少女はそのせいで周りからもいじめられ、心を閉ざしてしまう。
その後、少女は宮廷魔導師になるも魔法の才能がなく書類仕事ばかり。
挙げ句の果てに、史上最悪の魔物である吸血鬼の王のいる死地に行かなければならなくなった。
そのことに、少女は絶望した。
せめて死ぬときは自ら死のうと思ったそのとき、少女の目の前に一人の男が現れる。

「絶望の魔女とは、また珍しい。まだ絶滅していなかったのか。……ん？死のうとしていたのか、お前。そんなことをするくらいならば、私についてくればいい」

そう、男は言った。
そうして、少女の運命は変わったのだった。


これは絶望の魔女として生まれてきたルゥーン・フィニアが自らの幸せを見つけるまでのお話。



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