第11話  馬鹿に制裁に新入生

「何度も言っていますが、私は貴方と婚約する気はありません!」


 氷の魔法を向けられても堂々と言い切るリアさん。もといリア ベーカー公女殿下。


「この私の妻にしてやると行っているのだぞ!王族であるこの私の妻など、光栄以外の何物でないだろう!何が嫌なのだ!」


 氷の魔法をリアさんに向けながら、イライラしながら喋っているエトラス王太子。あいからわず話を聞かない。


 何度も声をかけても自分になびかなかったから、無理矢理って所か。


「エトラス王太子。学院内での魔法使用は禁止ですよ。」


 氷魔法を火で溶かしながら、仲裁を始める。

 視線が僕に集まっている。3人しかいないが。


「話し合いをするのは良いと思いますが、ここでは先程も行った通り魔法禁止です。イライラしていたとしてもルールはルール。守ってください。リアさんも、こっそりと魔法を構築しないでください。」


 何でもかんでも、魔法に頼るのは辞めたほうがいいと思うんだ。


「……貴様には関係のない話だ!大体、こんなところで魔法を売ったとしても誰にも迷惑はかからないだろう?」


「それはやめていただけると。近くには僕たちが活動しています。万が一の事があった場合、責任は取ることができるのですか?王太子様。一応コチラにはその権限がありますよ。」


 魔使用許可バッチ見せつけながら言う。不味いと思ったのか構えを解くのをやめた王太子様。

 一応これでおさまっ……「わかった」


「貴様に免じて辞めてやろう。寛大な私に感謝するんだな。ただでさえ貴様のような得体のしれないの話を聞く、私の身にもなってほしいものだな。」


 顔を歪ませながら嫌味を言っているが、話し合いの意味がない。それよりよりも今はあの子を止め……「……凍れ」

 そんな考えを少しの間で考えている途中に、王太子様が言葉通りに。間に合わなかったか……


 そのまま風ど浮かして窓から捨てる。氷は人ではなく物だから仕方ない……直後、後ろから強い衝撃。


「確かにしてたけど、だからって凍らす必要は無いんじゃない?フェリア。後、普通は魔法禁止だよ。」


「……知らない。だけど私達は認められてる。でしょ?」


「……そうですね。」


 そう言いながら同じバッチを見せるフェリア。何度も言ってるけど変わりない為、もう諦めた。

 入学当時から変わらないその顔を見ると僕は、何も言えずただ苦笑いした。









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