第14話 提案 模擬戦テスト
「きゃっ!冷たい!」
「ご、ごめんなさい!お水が……」
亀裂に入り物置部屋に入ると水に濡れたアルト姉妹と水を拭こうとタオル出してる義妹のリノがいた。どうやら御盆を持っていたリノの近くにゲートができたせいらしい。……僕だね。
「これで全員だな!話をしたいがミノリよ、まだフェリア嬢を説得出来てないぞ?」
「僕もそう思いました。ですが、まずは二人の意見も聞きたいと。」
「あの……話の内容がわからないのですが………後こちらの彼女は誰なのですか?」
そう言ってルナはリノを示してこちらを見てくる。
「説明してなかったね。この子の名前はリノ。クリスタル学院。物置部屋の1人だよ。この中では最後に入ったから僕達の後輩だね。」
「始めまして、リノです。」
「あ、こんにちは、シャルル アルトです。」
「えっと、ライです。」
そう言ってリノは優雅なお辞儀をする。小さい頃からの姿勢はとても綺麗である。帰ってきたアルト姉弟が慌てて挨拶を返している。話をエルミアさんが引き継ぐ。
「私達がここに居るのは誰にも知られない様にしてるの知ってるよね。だけど貴方達が本当に言わないとはいえないの。」
「…そう、ですね」
「そして、今回の話なのだけど、個々に入らないかしら?と言うよりは入るため模擬戦のテストを受けないかの提案ね。」
「断ったりしたらどうなりますが?」
「記憶を無くさせて貰う……かしら?」
「!?……、」
途端、視線が全て、姉弟に注がれる。これでビビってしまっては辛いだけだから。
その言葉に怖がっていた姉弟だったが、心を決めて、告げる。
「その挑戦、受けます。」
「僕も受けます。」
ーーーーーーシャルル姉弟退出後ーーーーーー
「挑戦者はシャルル姉弟で相手がリアね………私は、リア嬢に掛けるかね。」
「僕もリア嬢に掛けますね。」
「………………ミノリと一緒。」
「リノは、シャルル姉弟に掛けるの!」
「リア嬢。知っているのだろう?彼女がすぐに調子に乗ることを。だとしても、今回はいくらなんでもはあたるね!」
「リアか……大丈夫かな?不安になってきた。変えたりはしないけど。」
「…………ミノリが変えるなら…私も変える。」
「どうしてそこで不安になるんだいミノリ!?
フィリア嬢!?」
「お兄ちゃん。私が当たったら、お願いきいて?」
「う〜ん。まあ、当たったらね。」
「やったあ!!」
「あら、大丈夫なのかしら?ミノリ君。」
「外れたらその時ですね。リノなら意地悪ではないですから。誰かとは違うので。」
「…………私じゃないわね。」
「自覚しているではないかって髪燃やさないで!?!?!?」
「うるさい。」
その後
見るだけでも不貞腐れている彼女のご機嫌取りがとても難しかった。髪の件は自業自得なため、誰も関わらなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます