第15話 折檻


「………何か言いたいことは?」


「………調子に乗りました。」


 クリスタル学院 物置部屋でフェリア達は今回もやらかした彼女、リアさんを囲んでいた。


 生徒会会長の彼女はとても優秀なのだが…………

 調


 罰ゲームを賭けたクイズでも途中勝っていたからと言って調子にのり、結果最下位になり恥ずかしい思いをしている。というのに………


「えっと………先輩?これ……私達、負けたほうが良かったですか?」


「大丈夫、いつものことだから」


 そう、いつものことなのだ、彼女が調子に乗るのは何時も事であるが………罰ゲームありだったので皆怒っている、リアさんからしたら『何故こんなに怒られているの?』と思う。


「リアさんって………かなりのアホ?」


「ふぐぅ………、」


 後輩にアホと言われるリアさん………あまりの悲痛なオーラに掛ける言葉がみつからない。


「あ、あの。お兄ちゃん!(クィッ)」


「ん?あっ、」


「あ、あの、や、約束!」


 そういや僕が外れたんだから、妹のリノは当たってるのか。


「いいよ、リノ。お願い聞いてあげる。何してほしいの?」


「それじゃあ……」


 そうして、その言葉は放たれた。


「この服を着て今日一日一緒に居てほしいな!」


「…………え?」


 そういう妹の手には僕でも着れそうなゴスロリドレス、つまり、女子が着る服を持っていた…………なんで?

 しかも僕に着れそう……というかピッタリだし……まさか、


「フェリア?」


「…………後悔はしてない。」


 そう言って親指を立てるフェリアはとても清々しかった。僕は男なんだけど………


「……、そう!私は、こうなるのを予測してワザと負けたのですよ!さぁミノリくん!私に、貴方の女装を――」


「リアはお仕事。生徒会に行って仕事をする。………わかった?」


「………ハイ」


 その時のフェリアの表情は、リアさんを黙らせるぐらいには怖かった。







 尚、フェリアに言及した結果、他にもいろいろな女性の服を作っていた。全て着せられるのはまた、別の話。


回想終了

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クリスタル学院の物置部屋 ミコト @17832006

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