第8話 2人のナンパの結果
「お兄さん、何でフェリアさんがいるんですか?家は真反対でしたよね?」
「……それはここにミノリがいるから。」
「……………?」
ー王都ー炭鉱街ー
ダンモお父さん、もとい親父が経営している部屋の中には商品が並べられている他に、座敷がある。
何でも「休む場所が欲しい」と言って親父が自分で作ったらしい。以来、マイナーなお客様にとっての憩いの場所になっている。
今この場所には親父、ミシャ、そして、膝の上に乗り、眠そうにしているフェリア、
4人しかいなかった。
―――――――――――――――――――――――
あのナンパ2人がどうなったのか丁寧に話そうと思う。
「ここでナンパなら、別の所をあたってくれませんか?ここは、お店なので。」
ミシャとの壁になるように間に入る。ナンパなんて今頃流行らないのに……奥で親父が見てるのにも気付いてないな。
「ハァ?お前誰だよ、ってかお前に話はねぇよ。」
「そうそう。俺らか誘っているのはミシャちゃんにだよ!ねーミシャちゃん。」
やっぱりというか何というか、無視された。
「ミシャさん、この人達は知っている人?」
「おい!聞いて」
「この人達は知らない人です!」
「だから聞こえて」
「良かったよ、ミシャさんの友達がこんな人達じゃなくて。」(頭ナデナデ)
「いいから話を…」
「ハイッ!ミシャはいい友達を持ちました!」
(デレデレ)
「「いい加減にしやがれ!!!」」
あ、2人がキレた。ミシャもビクッってしてる。
「もう許さねえ!お前は顔が腫れる程ボゴボコにしてやる!」
「お前だけは泣いても許してやらねえからな!!」
流石に煽り過ぎたらしい。顔が真っ赤だ。
「お兄さん…」
ミシャが僕を不安想に見てくるが別に問題は無い。
これぐらいだったら簡単に………結界魔法に反応あり…何でここに。
「泣いても知らねぇ ガフッ!?!?」
「覚悟しろ ゴフッ?!?!」
威勢のよい2人が倒れた。
後ろからありえない速さでの手刀。普通、人は手刀で落とすのは無理なんだけど……それよりも。
「誰、この人達」
「助かったけど、知らない人に手刀は辞めるんだよ?フェリア。」
そこにいたのは、屋敷に返したはずのフェリアでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます