【2】

イレーヌちゃんといっしょにパリの小学校に入学した。毎日イレーヌちゃんと通学している。

セーヌ川のほとりには、きれいな公園いっぱいあるから、イレーヌちゃんと遊びに行く。色とりどりの花が咲いてて、イレーヌちゃんと手をつなぎながら歩くのが好きだ。セーヌ川の遊覧船に乗って、パリの街並を眺めるのも好き。


小学校で、クラスの友達に「足の裏を見て!」って言われたから、普通に見たら「女の子がやるみたいに見ると思った」って言われた。女の子に見られてるのか~と思ったら嬉しくなった。

後ろから よく抱きつかれるし ムギュッと触られたりする。でも その友達が自分の体に触ったりしたいのなら してくれて良いよっ もっと触りまくっても って思った。だから、友達に、「もっともっと触って~!」って言ったら、笑ってた。

小学校には、たまに、ミニスカートはいて、行ってるから、クラスの友達に、スカートめくりをされる。おしりもさわられるし、ふざけて、おっぱいもさわられる。

体育の着替えはイレーヌちゃんといっしょに、女の子のほうでやってる。体操服や水着も女の子用のを着ている。

イレーヌちゃんは、小学校でも、ボクのほっぺに、よくキスしてくれる。「あやめちゃんのお嫁さんになる~!」って、ボクに言ってくれている。

イレーヌちゃんは、日本のアニメがめっちゃ好きだから、よくコスプレをしている。日本の料理とか日本の文化が大好きだ。

でも、イレーヌちゃんのママは、ルノワールの肖像画がめっちゃ好きで、肖像画のモデルとなった女の子の名前から、イレーヌちゃんの名前を付けたらしい。


小学4年生の時に、ボクは愛媛県松山市の小学校に転校することになった。

イレーヌちゃんと離れるのが寂しかった。

パリの街と離れることも寂しかった。

パリの小学校の友達みんなと離れるのも寂しかった。

イレーヌちゃんも、いっしょに松山に行きたがっていた。「わたしも、あやめちゃんと松山、行きたいよお~!」

パリの空港まで、ボクの見送りに来てくれた。

ほっぺにキスして、「わたしも、日本に行きたい~!いつか必ず日本に行くから、それまで、あやめちゃん、日本で待っていてね~!ほかの女の子と、結婚の約束したら、だめだからね~!」

「うんっ!イレーヌちゃんと結婚するために、日本で待ってるよ~!」

「バイバ~イ!あやめちゃん、またね~!」

「バイバ~イ!イレーヌちゃん!」

飛行機から見るパリの街も、きれいだった。空から見るパリの景観は、とてもきれいだった。

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