【12】

自分の勉強部屋にも 何かしらの強力な霊のようなものがいて、部屋で勉強してる時は まだ良いんだけど 寝てると 何かしら 騒がしいというか 寝てる時に霊みたいな存在のいることを感じるというか。

ただ なんとなく思うのは 自分が急に この部屋に来たもんだから 霊のようなものが 今まで静かに住んでいられたのが 自分が部屋で毎日暮らしてて 戸惑ってるような感じも受ける。

なんとなく 霊は 芸術家のような感じがする。芸術の好きそうな。自分も 芸術をもっと愛するような人であれ と 大きな芸術的な気持ちをもっと持ってくれ と そんなふうに思ってるように感じるのだ。

もっともっと芸術に対して大きな気持ちを持て と そんなふうに言ってるように感じる。

霊は 何かしら 芸術にたずさわってた人なのかなあと。

霊のようなものになって存在してるくらいだから その方も 何か 芸術に対して 生命を超えて 大きなものを持ち続けているのかなあと。

寝ながら部屋にいると 毎晩 そんなことも考えるのだ。とにかく 少なくとも 今の自分だと 芸術家的に まだまだなんだと その人と比べたら 自分なんて芸術的に まだまだなんだと 毎晩、部屋で高校の宿題を終えて、寝ながらも、そんなふうに思うほど 大きな何かしらの芸術的霊の存在を感じてしまう。

霊も絵とか好きなのにちがいない。

芸術に対して気持ちを大きく持てと。もっともっと大きな気持ちを持てと。

弟子なんかに言ってるような感じで。

ボクに毎晩、言ってくれてるように思う。


関西は歴史的文化的にも奥深くて良き場所だ。今まで、色んな時代の、色んな人々が歴史を創ってきた。日本文化を創出してきた。本当に色んな人々の精神が受け継がれて、引き継がれて、脈々と生き続けている街だ。

今も、昔と変わらず、日本人の、日本精神は生きている。そういう関西に、ボクも毎日、生活していて、ボクの家なんかでも、何かしらの、過去の人たちの魂が生き続けていたとしても、何の不思議もないような土地柄だ。昔の日本を創ってきた人たちの魂。霊。

だから、ボクは、ボクの部屋の霊に対しても、関西において、何かしら、歴史的文化的な貢献をしてきた人として、少なからずリスペクトしているのは確かなことだ。それが女子で、芸術家ならば、ボクにとっては、ますます、一段とリスペクトせずにはおれない。ボクの芸術の師匠として。精神的な師匠としても。ボクは、ボク自身、女子みたいな存在であるから、そして芸術も好きであるから、ボクの部屋の霊も、ボクのところに毎晩あらわれて、何かしら芸術的メッセージを発信する気にも、なったのかもしれない。ボクも部屋にいて、めっちゃ絵を描きたくなってくるし、しかも、ボクの描く絵、めっちゃうまくなってきている。上達してきているのだ。

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