【15】

美音ちゃんと2人で歩いてても、ぜったい女子2人の友達のように見られている。

学食のお姉さんにも、いつも女子と思われている。いまだに、ずっと女子だと思ってるにちがいない。「女の子用に、野菜のほうをちょっと多めにしときますね~!」とかって、よく言ってもらえる。

学校の近くの画材屋さんに、美術の画材を買いに行っても、「大学の卒業生で、女の子でも、画家になってる方、いっぱいいらっしゃるから、画家になれるように応援してますからね~!」って、お店の人から言ってもらえてる。


京都を歩いてたら、

「あっ!あやめちゃあああん」って声が聞こえてきたから、声のほうを見たら、高校の先輩の香絵ちゃんだった。

「あやめちゃん、久しぶり~!」

「うわ~ん!香絵先輩ですか~!本当にお久しぶりです~!」

「今、何してるの~?」

「文学部で美術を専攻しています~」

それから、可愛いホテルに、香絵先輩と行って、久しぶりにえっちした。香絵先輩の体は、高校生の時よりも、一段とえっちになっていた。めっちゃ柔らかくて、えっちなからだ。

「あやめちゃんも、相変わらず、えっちな体なのね~」

2人で、高校生以来、その時より、もっともっと、女の子どうしのえっちなことをした。


それから、京都で、たまたまイレーヌちゃんのアイドルグループ『ネコふんじゃった?』のリリースイベントをやっていたので、香絵ちゃん先輩といっしょに観に行ってみた。

2人で最前まで行って観てたら、ステージ上のイレーヌちゃんと目が合った。イレーヌちゃんも嬉しそうだった。イレーヌちゃんも、最近めっちゃ忙しそうだから、家でも、なかなか会えてなかった。

香絵ちゃん先輩に、「イレーヌちゃんとは、パリの幼稚園の時から知ってるんですよ~」って言った。

「ええーっ!幼稚園の時からの友達なんだ!高校生の時も、イレーヌちゃんは、うちの高校のアイドル的存在だったわよね~」


香絵ちゃん先輩が、ボクの絵を描きたいって言うから、京都からいっしょに、ボクの家に帰った。香絵ちゃん先輩は、ボクの部屋に久々に来て、興奮していた。

「やっぱり、この部屋、何か女流芸術家の方の霊の存在を感じるのよね~」

って言いながら、ボクの服を脱がしはじめた。裸になったボクを描きはじめた。

「この部屋の霊の方のおかげで、ここで絵を描いてると、霊的なインスピレーションを受けて、めっちゃうまく描ける気する。いいわね~、あなたも、こんなに愛情あふれる女流芸術家の方と、毎日、いっしょに暮らせてて」





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