幻の十字キーを打て!(6)

「おれのルールは簡単だ」


 こう切り出された門田寿樹也とのゲーム対決は、あすくが想像もしていなかった変則的なものだった。

 まず使用するゲームは『バルーンバウト』という、ファニコンに移植された際も人気となった一本。その概要は、風船を背負ったキャラクターを操って空へ浮かび、同じく風船を背負った敵キャラと互いに相手の風船を割り合う空中バトルである。ステージクリアするごとに敵の数が増えたり障害物が設置されたり、実にさまざまな舞台が用意されているのだが、このゲームの真骨頂はやはり対人戦にあるだろう。なにせこのゲーム、敵の風船を割るばかりでなく、味方プレイヤーの風船も攻撃できるのだ。ボタン連打で宙へ浮かび、十字キーで移動方向を操作するのだが、慣性の法則が再現されていてコントロールが難しい。この操作性の妙味によってなかなか思い通りにプレイできないため、思わぬ白熱した戦いに発展するのが必至だった。2人プレイ時には敵をそっちのけで、味方同士での争いが勃発する光景も珍しくないのだった。

 どうやら今回のゲーム対決も、その『バルーンバウト』の特色を活かした戦いをする趣向らしい。


「使用するステージは8だ」


 門田の指示で店長が筐体のパネルを開く。基盤を手繰り、お望みの設定に合わせる。


「ステージ8はなかなかおもしろい。敵キャラの数は5人。開始30秒で雲から雷が放出されはじめる。そして画面下には海が広がっていて、低空飛行すればご存知『巨大魚』に喰われる。わかってると思うが、雷に打たれても巨大魚に喰われてもアウトだぜ。ま、巨大魚はともかく雷は心配しなくていいだろ。雷が放出されるころには結果は出てるだろうからなあ」


 横目であすくを窺いながら説明する門田。


「敵をすべて倒したらどうなるんだ。実際はステージクリアになるだろう?」

「その点は問題ないよ。こちらのヒャッハー系お客さんの希望通り、次のステージにはいかない仕様にしてある。どちらか一方のプレイヤーがやられてはじめてクリアになるよう設定してあるんだ」


 あすくの疑問は店長が説明してくれた。

 なるほど。いろいろ限定的なルールがあるが、根幹は変わらない。ようは敵キャラや雷、巨大魚を避けながら相手の背負った2つの風船を割れば勝ちなのだ。


「すべて承知した。さあ、スタートボタンを押してくれ」


 バルーンバウト。当然おじも所有している。おじの子ども部屋みたいな家賃4万のアパートに遊びに行った際にも、プレイさせてもらったことのあるゲームだ。あすくはそのときを思い出しながら、軽くコントロールパネルに触れてみた。

 懸念材料があるとすれば、この筐体特有のアーケードスティックだろうか。家庭用ゲーム機とは違い、レバー式のコントローラーには慣れが必要だ。真横に入れたつもりが斜め方向だったり、操作にムラが出てしまう。はたしてうまく操作することができるだろうか。

 だが、このあすくの懸念は無意味だった。


「おっと、そう慌てなさんなって。まだルール説明の途中なんだ。おれのゲームはここからが真髄なんでな」


 この門田のひと言で、あすくの抱いた不安要素は見事に上書きされてしまったのだ。

 門田は懐に手を突っ込むと、取り出したるは重々しい手錠。輪っかの部分を繋ぐ鎖が鉛色に輝く、なんとも頑丈そうな手錠である。


「そんなもの、いったいどうするんだ?」

「ほんとに察しが悪いヤローだなあ。こうするにきまってんだろ」


 門田は手錠の輪をあすくの左手めがけて振り下ろす。ガシャン、と金属質の音が響いたかと思うと、あすくの左手首に見栄えしないブレスレットを作った。


「なにをするんだ。ゲーム対決するんじゃあないのか!」

「安心しな。おれの左手も同様に手錠する」


 そう云って門田、もう一方の輪を自分の左手にはめる。これであすくと門田の左手は一本の鎖によって繋がれた。

 それを満足そうに眺めると、門田は口の端を持ち上げた。


「これがおれ流ゲーム対決方法、その名も『チェーン・デスマッチ』だ!」

「チェーン・デスマッチだって? こんなの聞いてないよ……」


 動揺するあすく。どよめく観衆。さもありなんといった空気に、傍らで見守っていたイケオジ店長がおもむろに口を開いた。


「ほう、チェーン・デスマッチですか」

「知ってるんですか、テンチョー?」


 フリーターが渋面を作って伺う。


「古来より伝わりし史上最強の格闘技・プロレスの世界で、かつて見られた究極の決闘方法だよ。互いの手をチェーンで繋ぎ、不自由を強いられるなかで文字どおり死闘を繰り広げる、漢のなかの漢の戦いさ。よもやこれをゲーム業界で見られるとは……」


 店長の与太話はさておき。

 あすくは改めて自分と門田を結ぶチェーンを確かめ、こめかみから一筋の汗を垂らした。チェーンは短すぎも長すぎもしない絶妙な尺度でもって、実に〈いやらしい〉影響を及ぼす構造になっている。特にこの『バルーンバウト』をプレイする上では欠かせない、繊細なレバー操作に多大な集中力が必要になってくるだろう。


「どうしたにいさん、顔色が悪いぜ?」

「いや、問題ない」


 いまさら焦っても仕方がない。チェーン・デスマッチであろうがなかろうが、ゲーマーではない自分が不利なことに変わりはないのだから。あすくは早まる脈動を抑え込むと、努めて冷静に云い放った。


「それよりこの対決、なにを賭けるんだ?」

「そうだなあ。負けたほうは灰皿テキーラ……って云いてえけど、遊ぶつもりはねえんだ。おれは早く荒巻別斗を倒してえからな。だからおれが勝ったらおまえら、このあともおれに付きあってもらうぜ」

「オーケー。なら、ぼくが勝った場合は金輪際ぼくたちやニャンテンドーに近づかないと誓ってくれ」

「ま、てめえが勝つこたあねえだろうが、一応聞いてやるぜ」


 そんな余裕をかまし、門田がいよいよゲームをスタートさせた。

 ボタンを押し、タイトル画面からステージ8に切り替わる。おそらくどこかの惑星を思わせる宇宙的風光。飛び石で浮かんでいる島が4つあり、そのうち3つの島にそれぞれ敵キャラがひとりずつスタンバイし、残る1つの島には敵が2人いた。30秒後に雷を放出するという雲は画面両端に2つあって、その気配を伺うように鼠色に染まっている。

 浮島にいる敵キャラが背中の風船を膨らませはじめる。あすくはまず、この敵キャラめがけて先制攻撃を仕掛けた。


「この勝負を制するには、まず障害になりそうなものをあらかじめ排除しておくことだ」


 Bボタン長押し。風船で浮き上がるには通常Aボタンを連打しないといけないが、そうすることによってジェット噴射で一気に上昇できるのだ。

 この噴射の勢いを借り、あすくは3人の敵キャラをドロップアウトさせることに成功した。風船が膨らむ前に攻撃を加えれば、簡単に敵を倒せるのだ。


「よし!」


 残りは2人。こいつらはすでに宙へ浮き上がっている。ここからは慎重にアタックしないと、場合によってはこちらの風船が割れてしまう。あすくはジェット噴射をいったん停止させ、Aボタン連打に切り替える。そうすればその場でホバリングすることができる。とりあえず様子を見つつ、門田の出方を観察することにする。


「ふん、なかなかやるじゃねえか。一気に3匹蹴散らしやがってよ」


 門田も上空で停止し、周囲を牽制している。どうやら敵を放置するつもりらしい。もちろんこの勝負、プレイヤー同士の戦いなので敵キャラは無関係である。とはいえ、上空をゆるやかに浮遊するそれらは邪魔者に他ならないはずだが。

 そのあすくの思惑を察し、門田が自信に満ちた顔でぶち壊した。


「まあ、普通に考えりゃ敵が1人もいねえ状態に持って行きてえわな。そっちの方が動きやすいからなあ」

「あんたは違うのか。周囲をきれいさっぱりにして、一騎打ちと行こうじゃないか」


 この発言に下品な笑い声をあげる門田、ついで人が変わったようにドスを効かせた声で、


「どっから物云ってんだ、こらあ? おれは裏のプロゲーマーだぞ。なーんでてめえみてえなヒヨッコと一騎打ちなんていう、ある種の敬意を込めた戦い方をしなきゃなんねえんだよ!」

「な、なんだって?」


 今まで以上のチンピラ口調。あすくは思わず肩をふるわせ、声が上擦ってしまった。。


「おれが敵キャラの1匹や2匹を懸念するとでも思ってんのか、ああん? たとえてめえが3匹倒さなくても、おれは一向に構わなかったんだ。たかだか5匹の敵なんぞ、おれからすりゃ障害物にもなりゃしねえからなあ。それによお、てめえはまーだゲームで対戦するってことがどういうことか、まるでわかってねえ。いいか、ゲーム対戦ってのはなあ……」


 と云ったところで門田、いったん言葉を溜め込み、不気味な間を作る。そうしてあすくの注意をほんの一瞬自分に向けさせると、絶妙なタイミングで吠えた。


「こういうことだぜ!」


 一喝咆哮。門田はその巨体を大きく左に倒した。まるでコーナーを曲がる際のライダーのように、斜め40度に傾く。

 途端、あすくの身体はチェーンによって猛烈に左方向へ引っ張られ、豪快にスツールから転落してしまった。


「しまった!」


 その勢いでレバーも左に折れる。それにともない、画面上のプレイヤーも左へ流れながら下降していく。

 そこへちょうど敵キャラが現れ、あすくのプレイヤーはあまりに無防備な状態で突っ込んでしまった。

 パンッと安っぽい破裂SEが鳴り響き、背負った風船が1つ割れた。

 あすくはボタンを連打し、慌てて体勢を立て直す。


「くそ、左手が繋がれてたのを忘れてた」


 口惜しそうにスツールへ直るあすく、失ったコントロールをどうにか立て戻そうと、レバーの修正舵に取りつく。

 当然、嬉々としたのは門田だ。


「ヒャッハー、どうだ見たか! これが〈P&Bプレイアンド暴力〉と云われた、おれの戦い方よ」


 P&B。なんとおぞましい。確かに引っ張られたときの衝撃は凄まじいものがあった。まるでこのチェーン、ゾウやカバなどの大型生物と繋がれているのかというほどの獰猛な力は、左腕がちぎれるほどだ。

 あすくは改めて、この〈チェーン・デスマッチ〉の恐怖に奥歯を噛みしめた。


「自分の思い通りにならねえ状況で対戦するってのは、はじめてだろ?」


 そんなあすくの動揺を読み取り、込み上げる愉悦を抑えきれないと云った具合いの門田。


「だがよお、本来ゲーム対戦ってのは、こういう緊張感のなかでやるもんだったんだ」

「なにが云いたい?」

「てめえらが知ってる〈ゲーム対戦〉ってのは偽物ってこった」


 ノリに乗ってきた門田が饒舌になる。あすくは意識をゲーム画面に置きながら、注意深く耳を傾けた。


「今は遠くのプレイヤーともやりあえるネット通信の対戦が主流だけどよお、あんなのはおれから云わせりゃ安全圏から石を投げ合う〈ごっこ遊び〉にすぎないぜ」

「ごっこ遊び」

「そうさ。相手の目の前に立ち、あわよくばぶん殴られる距離で殺気立ってプレイする、そういう殺伐としたシノギ合いが対戦ゲームの醍醐味だろうが。それをビビってできねえから、いつまで経ってもゲーマーはオタクって馬鹿にされんだよ。かつてはこうやって肘と肘をぶつけあってやりあったもんだろ?」


 言葉をなぞるように、門田はその野太い腕を実際にガシガシ無遠慮にぶつけてくる。あすくはなんとかコントロールを損なわないよう、集中してレバーを手繰っている。


「てめえはさっき云ったよな? ゲームを賭け事に利用する輩がなんとかって。いいか、ゲーセンのゲームは無料じゃあねえ。100円を投入してるんだ。でもよお、対戦で負けるとその時点で強制的に席を立たなきゃなんねえ。つまり100円入れても負けたら遊べねえわけだ。それってよお、ようするに賭け事じゃあねえのかい。たかだか100円でもよお、立派に現金賭けた戦いじゃあねえのかよ、おおん?」


 徐々にヒートアップする門田、舌鋒勢いそのままにチェーンを強引に引っ張り、あすくを操縦不能にする。

 ふたたび襲ってきた猛烈な物理的現象に抵抗できず、ブラジルのサッカー選手みたいに吹っ飛んだあすく。左手はとうにレバーを離し、墜落を待つのみ。


「おらあ、これでフィニッシュだ!」

「あっくん!」


 誰もがあすくの敗戦を予期した。

 だが、予測した結末はやってこなかった。もんどりうって床に転がったあすくだったが、瞬時にレバーを右手でキャッチしていたのだ。


「ちっ、うまく命拾いしやがったな。けどよお、方向キーだけじゃあどうにもなんねえぜ。このゲームの肝は風船の浮力を司るボタン操作だ。ボタンを連打できなきゃ落下する一方だぜ!」

「そんなのわかってるさ!」


 奇跡的な体勢でレバーを右手で掴んだあすく、すると今度は右足を頭上へ掲げたかと思えば、コントロールパネルめがけて振り下ろした。

 観衆がどよめいた。左手を逸したあすくの敗北が決したかに見えたその絶望的瞬間、あすくが思いも寄らない方法で危機を脱したのだ。


「てめえ、それは〈かかと落とし〉!」


 さすがの門田も驚嘆の声をあげる。

 そう、あすくはなんと振り下ろした右足のかかと部分でボタンを連打していたのだ。


「ほう、かかと落としですか。たいしたものですね」


 この思いがけぬ光景に、静観していた店長がぽつりとつぶやいた。


「テンチョー、なんですかアレは?」

「かかと落としとは霊長類最強格闘技・テコンドーの技です。本来は相手の脳天に鉄槌を食らわす一撃必殺の奥義ですが、こうしてゲームに活用するのは珍しい。しかも床に転がった状態ではバランスを保つのも難しいというのに、彼はちょっと恥ずかしい格好でも正確にボタン連打できている。しかも靴を脱いでマナーもいい」


 店長の解説がなくとも、その場でこの出来事を目のあたりにしている者ならば感嘆のため息を漏らしたことだろう。尻餅をついた体勢で足だけを筐体パネルに乗せているのはなんとも滑稽だが、あすくはグラビアアイドルも真っ青のハレンチな開脚ポーズでそれをやってのけているのだから。

 ともかく、あすく首の皮一枚でこらえた。


「おじさんが云っていた。〈ツイスター〉は『酔拳』の修行に採用されてもおかしくないと」

「なるほど~、そのキモいほど柔らかい体勢を保持できるのは〈ツイスター〉のタマモノなのね~。さっすがあっくんのおじさん、パーティゲームまでも1人で網羅しちゃうんだもん。そこにシビれるあこがれるゥ~」


 ジャレ子の容赦ない嘲笑チックなツッコミが炸裂してまもなく、ゲーム対決は異様な様相を帯びはじめた。圧倒的パワーを誇る門田の〈P&B〉が本命という下馬評でスタートしたであろう戦いは、土俵際で粘るあすくのしぶとさによって〈やるじゃないか〉という評価に変わりつつあった。

 しかし、その抵抗は門田の激高を増幅させるだけだった。彼は『2Pカラー』の時期エースの座を狙っているのである。あすく程度のプレイヤーに思わぬ苦戦を強いられるのはなんとも虫の居所が悪い。当初の〈雷が放出されるまでにカタをつける〉という目論見が外され、戦歴に泥を塗られた形になっているのは心底我慢がならないのだった。


「つまんねえ真似しやがって」


 野太いダミ声をさらに低め、門田は吐き捨てる。


「潔く負けてりゃよお、なにも赤っ恥晒すようなやり方でカタぁつけることしなかったのによお。調子ぶっこいてんじゃねえぞこら」


 背筋に寒気が走った。

 その不穏な気配を察知し、とっさに今の体勢から素早く正常な体位へと移行を試みようと隙を窺ったあすく、少しでも自由を利かそうと左手を引っ張ってみるも……、


「――ッ!?」


 まったく微動だにしない。大型生物のどっしりとした重みは初めからだが、現在はそれを上回るほどに、まったくもって数ミリも動かせないのだ。


「もしかして、今なにかしてるのか? 左手が痒くてしかたねえぜ」


 まるで大岩にでも繋がれているかのような重量感に圧倒され、息を飲むあすく。


「さあて、もうそろそろ死ねや」


 直後のこと。

 あすくは宙を舞った。左手を一振り、羽虫を払いのけるがごとくひらりと、ある種の優美さでもって実行された動作だったが、標準的高校生男子の身体は観衆見守るなか、ゲーセンのきらびやかなスポットライトの天井へ向かって投げ出された。

 あすくの視界、カラフルな光が目の前を流れ、黒山の人だかりを頭上から見下ろす光景が飛び込んでくる。それらをスロー映像で体感しつつ、徐々にスクエアな模様が描かれた床が近づいてくると、どすんという鈍い音を響かせてあすくは背中から着地した。〈あっくん!〉というジャレ子の切羽詰まった声が耳に届いた気がした。

 頭を横に振り、苦痛に顔をしかめながら視界を上げると、まず目の前に門田の巨体があって、その向こうに自分が座っていた筐体が見える。どうやら門田の右側から左側へ、反時計回りに弧を描く形で放り投げられたらしい。健闘虚しくゲーム対決の決着はついていると思われ、2つの筐体の画面はタイトルに戻っていた。

 恐ろしいほど、辺りは静まり返っていた。野次馬たちの歓声も店長の身勝手な解説も今は鳴りを潜め、ゲーム機のBGMだけが鈍痛を刺激してくる。


「おい!」


 と門田が吠え、慄然とした表情で固まったままの空間にようやく生気が戻る。


「勝ち名乗りをあげてくれや」


 自分への要求だと気づくのに5秒ほど要したあと、店長はプロレスのレフリーのように門田の右手を挙げ、こいつがウィナーだというジェスチャーを観衆に示した。

 それが終わると、門田は満足そうに尻ポケットから鍵を取り出し、左手を解錠する。

 乱暴な手つきだったため、あすくは激痛に声をあげた。左手首、おそらく捻挫しているだろう。


「あっくん、大丈夫~?」

「うん。けど、あとで病院に行かなきゃいけないかもね」


 心配そうな顔で覗くジャレ子に、あすくは精一杯の強がりで答える。


「んじゃま、約束通りこれからおれに付き合ってもらうぜ」


 そんな2人にお構いなしの門田、気安くあすくとジャレ子の肩を叩くと、意気揚々と一足先に出口へ向かう。

 これからどうなるんだろう。ジャレ子とあすくは互いに顔を見合わせ、もしかしたらこのゲーム対決とんでもない結果になってしまったのではないかと、いまさらながら自分たちの落ち度に不安になった。

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