応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 友人の一線を完全に越えてる……

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    はい、超えてますね(;'∀')

  • 嫁に罠を仕掛けるとは……。人の心がない……。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    色々とあったおかげで、どうやら嫁だと思っていない模様です(;'∀')

  • 人のモノを勝手に扱っちゃダメですよ~。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    そうですね。ジャイアニズムは夫婦間であっても通用しません。

  • ラジオのCMいわく、初期症状に気づかないことが多いらしいですね、腎。猫の死因一位も腎不全の合併症ですが、血液のヘモグロビンが無くなって体に酸素が行き渡らなくなったりと、うちの子も苦しみました。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    腎臓は「沈黙の臓器」というくらいなので、現代の技術でもなかなか気づくことができませんね。
    腎臓の細胞は再生しないので、症状が進んでしまってからだと治療が難しいです。

  • 夫婦のすれちがいは悲しいですね。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    二人とも、相手に向き合っていないところがあってすれ違っていますね。
    本人たちにとっても周囲にとっても不幸なことです。

  • 母になってはいけない人もいるのかもしれない。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    そうですね。子供が子供を産んだようなものなので。これでも子供に変に関わろうとしなければ良かったのですが。

  • かわいそうな嫁……

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ここまで嫌われていると哀れですよね。

    編集済
  • 中世の就職事情を調べると面白そうですね。

    作者からの返信

    ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    こちら、近世(19世紀初頭)風に描いているのですがこの辺りの働き方については百年ほど後のスタイルになっています。
    そうでもしないと、現代日本人と感覚が違いすぎるので(;'∀')

    編集済
  • お邪魔します。
    楽しませていただきますね。

    作者からの返信

    ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))

  • 行為していないのに、何故こんなにエロスが溢れているのか。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
    この人たち、いたしてないのにやたらと色香がすごいんですよね。
    何やっても色気の出ないヴォーレに分けてやって欲しいです(たぶんコニーがキレるけど)

  • 性暴力に遭ったうえ、家庭まで崩壊するとか辛すぎる。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
    ディディさん、とことん不憫です。
    多少歪んでいるところがあるのも仕方がないのかも

  • 親の期待に応えようとするあまり、自分を追い詰めてしまうのは悲しいですね?

    作者からの返信

    いつもありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
    ディディは自己肯定感が低いので周囲の期待には身を削っても応えようとしてしまうところがありますね。
    なまじ優秀で頑張れば大抵のことが出来てしまうだけに、期待もエスカレートするので大変です

  • どこの師匠も性欲を制御できないのか……。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
    むしろ幼少時に師匠から受けた行為を弟子にそのまましてしまっているのでしょうね。
    虐待の連鎖です。

  • 古典BLの香りがしますね。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    書いてるときはあまり自覚がなかったんですが、書き終わってみたら「そういえばBLだった」と気づいて唖然としたのは内緒ですw

  • この人もこの人で魔性ですね。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    この人は無自覚なので困ります。

  • 嫁に無断で愛人を泊まらせるとか、悪いやっちゃの~。まあ、それがアバンチュールというものなんでしょうけど。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    いやまぁ、表向きは補佐官なので。
    というか、エリィさんはディディのことを神聖視してるので、そういう関係をもつつもりは今のところないようです。

  • マリウス殿下! この頃の記憶が後の時代にどう影響しているか気になります。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    マリウス殿下、この事件が多少トラウマになってるのでヴォーレには過保護です。

  • 妊娠中絶も経験済みとは……。かなりの事故物件ですね。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    かなりの事故物件ですorz
    まぁ、それなりに事情はあるのですが。

  • 奥様も奥様ですか……。昔の婚姻は相当早かったようですね。お家の存続もあるし、そこら辺はアジア、西洋共通していて面白いですね。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    今よりもずっと寿命が短かった時代なので、その分結婚も早かったようですね。
    さすがにロミオとジュリエットのように14で出産が珍しくないという時代ではないのですが。(一応19世紀初頭をイメージしています。キリスト教もイスラム教もない世界なので同性愛は禁じられてはいません)

  • 愛したのは、女か男か……。貴族には男色趣味のイメージあります。ルートヴィヒ皇帝とか。映画で観ただけですが。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    古代ギリシャでは年上で有能な男性が少年をいろいろな意味で導くような同性愛が尊いとされていたようですね。
    貴族の男色趣味は後継者争いにかかわらずにすむ愛人という側面もあったようです。これは日本の衆道も同じですね。
    中世以降強く禁忌とされていたのはキリスト教やイスラム教で禁じられていたからで、もともとはユダヤ教の戒律や教義によるものです。
    中世ヨーロッパでは「同性愛警察」のような職業が本当にあって、街に男色にふける人がいないか見回っていたそうです。(もちろん国や地域、時代によります)

  • こちらもお邪魔してます。
    出産前後に結構…かなり、わたしやちびっこがしにそうになったので、まあ、夫人の気持ちもわからなくもないです笑
    裕福な環境のようなので、産前産後のケアはしてもらえたんだろうな~と羨ましくもありますが。

    エリィさんが男性だったとは!
    いったい何がどうなって、ああなったのか。読ませていただきます。

    作者からの返信

    こちらにもありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
    パトリツァ、かなりしょうもない人なんですが、彼女なりにそうなってしまった素地はあるんですよね。

    こちらを最初に書いてる時は3人それぞれの視点を固定して書いて、ディディが男性であることを最後まで伏せていたんですが、視点を交互にすることで最初から丸わかりになってしまいました( ̄▽ ̄;)

  • あとがきへの応援コメント

     最後まで一気に読ませていただきました。
     自分は文学通ではないのですが、知人の勧めでラテンアメリカ文学を読んでいて、始めの方の展開とか文章のリズムが似ていると感じました。
     セリフがない部分も結構ありましたので、リズムで読ませるような組み立てでこんな風にまとめられるのか、と勉強させていただきました。
     心情の機微を丁寧に書かれていて、文章の流れにのって心に響いて、午後読書にもってこいの作品です。

    作者からの返信

    一気読み有難うございます<(_ _)>
    リズミカルで読みやすい文章にするため、推敲後の公開前に必ず二回は音読しています。(そこで修正する事も多いです)
    心情描写に重きを置いて書いた作品なので、心の機微を読み取っていただけて作者冥利につきます<(_ _)>

  • そして主役三人がどんな運命を辿るのかハラハラ読ませていただいております。
    19世紀初頭の地中海沿岸っぽい世界観の描写がとても素敵です……!

    パトリツァは気位が高くて自分の都合のいいことしか目に入らない気質なのでしょうが、根っこは性悪ではなさそうですし素直な一面も垣間見えて嫌いになれません。周囲の思惑も知らずに幸福感に浸っているパトリツァはなんだか哀れにも思えます……。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    見落としていて返信が遅くなり申し訳ありません<(_ _)>

    おっしゃる通り、こちらは19世紀初頭のあの辺りの国です。史実では某大国の支配から逃れるのはあと20~30年近く後なのですが、そこは異世界なので気にしない方向で。

    パトリツァはおっしゃる通り、気位が高く幼稚な性格ですが根っこまで邪悪という訳ではなく、幼く愚かなだけです。
    彼女のコンプレックスを受け止めた上で、きちんと諫めてくれる人がいれば彼女の人生もかなり変わってくると思うのですが。

  • あとがきへの応援コメント

    三人の視点から描かれる重めの人間ドラマに引き込まれました。よくある三角関係モノではなく、ああこうなってしまうのかと常に予期せぬ展開が待ち受けていて、とても面白かったです。各キャラの一人称で紡がれていることで、それぞれの黒い感情がダイレクトに伝わってきました。貴族社会や文化についての勉強にもなりました。


    パトリツァは多少改心して、今後の人生を慈善活動などに従事して贖罪的なことするのかな~と思ったらまさかの悲しい最期でした。魂の救いみたいなものはあったので、わずかに安堵しました。あそこまで突き抜けて「嫌な女」だと、読者としてヘイトを抱くどころか同情的になってしまう…というのは新しい気付きでした。彼女を本気で叱って矯正し、愛してくれる人がいればよかったのでしょうね。


    素晴らしい作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    貴族文化については現実のものを参考にかなり生々しく描きましたが、一部創作があったり時代によって違ったりしているので、創作の際はあらかじめ違いを調べてからの方が無難かもしれません(こちらの作品は18世紀末の南欧をイメージしていてファッションや食べ物などの文かもそれに合わせていますが、騎士の徒弟制度は16世紀くらいの資料を基にしています)

    三人ともそれぞれ黒い感情がありますが、そこに至るまでの背景を含めて彼らの人生を描けていれば幸いです。
    特にパトリツァはただの嫌われ者なんですが、それでも懸命に生きているし、そこに至るまでにそれなりの背景があるのだと言うところを描きたかったので、ヘイトを通り越して同情していただけて、作者冥利につきます<(_ _)>
    彼女はきっと本気で叱ってその上で寄り添ってくれる人が必要だったんでしょうね。
    最後までお付き合い下さってありがとうございました<(_ _)>

  • すれ違いが悲しいですね
    個人的には、実は奥さんに同情してしまうところもあります

    作者からの返信

    コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    そうですね。
    パトリツァはとても寂しくてあわれな人だと思います。
    自業自得なんですが、彼女のコンプレックスや寂しさを受け止めたり寄り添ってくれる人がいないのがよりいっそう彼女の言動に歯止めをきかなくしてしまっていますね。

  • あとがきへの応援コメント

    完結、お疲れさまでした!
    イタリア風な世界観から、まさかこんな愛憎劇が展開するとは……!
    感歎の念を禁じ得ません。

    特に清廉なクラウディオが、最期の最期で怨念発動(何て言い方だ(笑))して、黒さ全開で闇落ちして、このまま魔王になるんじゃないかと思いましたが、ある意味、そのまま果てて良かった(これも何て言い方だ)です。

    奥様は……まあ、こういう女の人いるよねって感じで(いるのか^^;)、そのあたりのリアリティがかえって怖かったりしました。

    エリィは……最後までエリィでいてくれて良かった。
    亡国へと突き進むifも見たかったりしましたが、二人で幸せになって下さい!

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    完結までお付き合い下さりありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    クラウディオ、怨念発動しましたがもともとが人が好いので結局あの程度です。
    ……本人は自己嫌悪がすごいみたいですが。
    もっとも、変なのに目を付けられちゃったので、今後は拙作で当分の間悪役?としてこき使われる予定です。

    パトリツァは……あそこまで極端じゃなくても、ああいう人かなりいますよね(;´д`)
    以前身近にいたママ友?をほとんどそのままモデルにしたのは内緒ですw

    エリィはずっとこのままですね。
    だいぶ後になってパトリツァや殿下など、周囲の人々とのかかわり方を反省することもあるでしょうが、そちらはまた別のお話になります。
    この人もクラウディオ同様変なのに取り憑かれたので後が大変そう(笑)

    彼らの物語を最後までお読み下さり、本当にありがとうございました<(_ _)>
    そのうちあちこちで顔を出すことになるので、またお時間があれば別の作品もお楽しみいただければ幸いです((ヾ(≧∇≦)〃))

    編集済
  • ディディさん、内心の描写がいよいよ怒りの鬱積が限界近いという感じですね。夫人の働く狼藉を考えれば、当然ではありますけど…。
    しかし、夫人にとっては嫌味になるのかもしれませんが、事ここに至ってなお、ディディさんが口にするのは人の親に対する当然の諫言であり、あくまで内容的には真摯な助言だというのが、ディディさんの根底にある高潔さを浮き彫りにしているなと感じました。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ディディは潔癖なので、自分のこういった嫉妬や憤怒といったネガティブな感情にも嫌悪感が強いタイプです。
    周囲が自分を神聖視していることもわかっていて、そのイメージにそぐわない自分のドロドロした感情は無理矢理抑え込んで見ないようにしていたのですが、さすがに限界が近いようですね。
    パトリツァに対しても、人の道を外れている相手だからこそ自分はまっとうでいたいという気持ちもあると思います。
    その高潔さがかえってパトリツァを意固地にしてしまっているのですが、ディディにはそこに気付くのが難しそうです。

  • 黒いバッタ……古い特撮ファンの私は、どうしても「仮面ライダーBLACK」を思い出してしまいます……どうでもいいことですが^^;

    しかし波乱を含みながらも、何とか軌道に乗ってきたディディとの生活が、バッタに破壊されそうな予感です。

    面白かったです。

    ではではノシ

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    黒いバッタ、やはり元ネタは蝗害なんでしょうね……
    さて、エリィとディディの生活を破壊するのはバッタなのか他の何かなのか……

    これを書く際に、古代から現代までの蝗害対策をあれこれ調べたのは内緒です。

    編集済
  • 『接待』…いわゆる接待ゴルフ的な、お芝居的な意味での接待しか想定していなかったので、リアルに「げっ…!」と声が出てしまいました…
    夫人の情操教育(というお歳でもないので、もはや失礼ながら、人格矯正)の面ではメリットがあるかも、と静観しておられたのに、そこすら地雷を踏んでいたというのは、百害あって一利なしでしたね…

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    はい。このシーンはアルファの方でもエリィ視点で初めて実態を知って「怖っ」となった読者様がいらっしゃいました。
    いやもう、おっしゃる通りでエリィとしては自分の仕事もあるんだけど、パトリツァにとって良かれと思っていた事が全部裏目に出たのでショックだったようです。

  • 数話前からプルクラ様が怖すぎて、ボックス席を用意されていたことはもちろん、本日のお召し物に対しても「これも何か意図があるのか…?」、出して来られるお茶やお菓子に対しても「これも何かの暗喩かな…?」と、一挙一動をすごく勘繰ってしまいます笑
    というかパトリツァ様、プルクラ様のこと好きすぎて、なんか目線がどんどんやらしくなってるような…? もはやスタイルを褒めるのとは別の文脈なのでは…!?
    ざまぁ物、刺さるでしょうね…パトリツァさんには現状肝心の騎士役がいないわけですが、それを仕立てたら…ということですよね…
    もう陰謀臭が強すぎて、「ご利益」がお金の方の意味にしか見えません…!

    作者からの返信

    いつもコメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ええもう、プルクラ様は真っ黒です。本当に怖いです。
    パトリツァの性格をわかった上で、劇の演目も選んでいるし、ボックス席も用意した模様ですね。
    実はティコス家で目にした調度類のいくつかは、イプノティスモ家の商会でしか扱っていないと言う話をどこかに挟むつもりが抜けてしまっていました。
    申し訳ありません<(_ _)>

    実はこの作品で想定しているのは18世紀末の南欧で、この時代は締め付けの少ない自然なラインで、立って歩いていると清楚だけれども、ものすごく薄くてやわらかい布を使っているのでソファなどで姿勢を崩して座ると身体のライン(特に脚)がくっきりと出てエロティックに見えるドレスが流行っていたようです。

    仰る通り、パトリツァは初めてできた同性の「友人」のプルクラ様が大好きなあまり、彼女にまつわるものは何でも素晴らしく見えてしまっているようですね。(女子校で魅力的な先輩に優しくされて舞い上がっている新入生のようなイメージで書いています)

    客観的に見ると陰謀臭がものすごいし、ご利益はお金と利権ばかりですが、パトリツァがいつ気付くでしょうか(;´д`)トホホ

  • まず初めに。私の作品にて素晴らしいコメントをありがとうございました。またあのコメントで色々と私自身考えさせられることもありました。やはり災害時は生きることに懸命にならなければいけないのですね。貴重なお話誠にありがとうございました!

    次に貴方様の作品
    とても素晴らしい作品ですね。まず表現の方法が秀逸ですね。文章を読むのを苦手とする私でもスラスラと読めたので万人に読める表現なのが素晴らしいです!この先も読ませてもらいます!

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    そして過分なお言葉光栄です。
    読みやすさを心がけて執筆したので、万人に読める表現とのお言葉とても嬉しいです。
    この先もお楽しみいただけますと幸いです。

  • あとがきへの応援コメント

    完結おめでとうございます!
    実は途中からラストを待ちきれず、アルファポリス版も読ませていただいてました。
    あちらでは書かれなかったパトリツァへの救済があって、とても清々しい気持ちで読み終えることが出来ました。
    自業自得とはいえ、あまりにも残酷で哀れ過ぎた彼女の最期。そんな彼女も少しでも救われて良かったです。
    かなりのボリュームでありながら、一気に最後まで惹きこむ筆力は凄まじいの一言ですね。

    作者からの返信

     最後までお付き合いいただき、またいつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     アルファ版まで読んで下さったとのこと、感謝にたえません。
     改稿にあたって構成だけでなくだいぶ心情描写もプラスしたので少々印象が変わったかもしれません。

     パトリツァはもう成人しているのである程度は自己責任とはいえ、かなりあわれな人でした。どこかできちんと救われて欲しいと思ってはいたのですが、ディディの抱えているトラウマを考えると、彼では自分の罪と向き合うだけでいっぱいいっぱいだろうな、と思い、生きている間の和解は断念しました。
     私の中ではあの世界の中では「人間の罪に寄り添って受け容れ、悔い改めるように導いて赦す」という役割を持っているのはゾンビ女神とヴィゴーレなので、結局別作品からいきなりキャラが乱入する形になってしまいましたが、少しでも彼女の魂も救われたということが伝わって良かったです。

     「ピンク頭~」の世界線では最終話に出てきたように彼女の亡霊がヴィゴーレと対峙して昇天したり兄のマシューやエリィが彼に諭されてパトリツァとの関り方を反省する予定なんですが、あと30万字は必要なので(;'∀')

     このボリュームを一気読みしてくださったとのこと、没入感のある作品作りを心掛けているので嬉しいです。
     またお楽しみいただける作品を書けるよう頑張ります((ヾ(≧∇≦)〃))

  • 二人の感情が正反対すぎて、ひえーってなりますねぇ。
    どうなっていくんだろ。。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    二人とも、見事なまでにすれ違っていますね(;´д`)トホホ
    価値観というか、見ている世界が違いすぎて話が通じにくいということもあるのですが、ディスコミュニケーションがひどいです。

  • ナッツの蜂蜜漬けと、ミルクで煮出した蜂蜜たっぷりのイェン茶、美味しそうですね。蜂蜜好きには堪らない描写です( ´∀`)
    それはそうと、前話で「嘘ではありません。旦那様は各地の特産品についてもあの方とよくお話になっております。…わたくしとは…」とありましたが、あるじゃないですか、ご夫婦で興味を持っている共通の話題!
    パトリツァさんが気候や社会情勢などあまりに大部分の話題をスルーするので、エリィさんとしては「これも彼女に話しても詮無いだろう」となったしまうのかなと想像しました。そしてたぶん夕食の席で、エリィさんはエリィさんでおそらくパトリツァさんの話をろくに聞いてなさそうですね…羽振りの良さについて探りを入れてばかりで、しかもパトリツァさんはそのことに気づいてなさそうです…
    パトリツァさんは仕草や声音から相手の感情を察知することに長けている一方、言葉の裏を探るのは苦手なのですね。そしてエリィさんはおそらくその逆でしょうか…
    そして慈善事業に参加する理由の利己性!!
    …またしても長文で失礼しております💦

    作者からの返信

     いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     長文の感想はそれだけ読み込んでくださっている証なのでとても嬉しいです。
     ワタクシはふわっとした漠然としたイメージでお話の舞台を作るのが苦手で、その世界で生きている人の普段の生活がイメージできる程度には色々と世界観を固めてからお話を書くことが多いです。こちらは18世紀末から19世紀初頭の南欧をイメージしているので、出てくる食べ物もそれを意識しています。
     想定している時代ではまだ紅茶は普及する前なのですが、プルクラのお家はお金持ちで交易が盛んなので東方から輸入していても不思議ではないな、とお茶を出しました。(本来はコーヒー文化の国なのでお茶はものすごく贅沢です)
     ちなみに松葉で燻製したお茶=ラプランスーチョンですが、異世界でそのままの名前のものを出すのもいかがなものかと別の名前を付けました。正露丸の香りがするミルクティーです(笑)
     ちなみにどうでも良い話ですがドレスについても時代を反映させていまして、こちらではエンパイアラインのシンプルなドレスが流行っているのに対して、二十年後を舞台にした「ピンク頭の彼女の~」ではマトンレッグと呼ばれる袖が大きく膨らんだドレスが流行っています。

     エリィとパトリツァは語彙や前提知識が違いすぎて会話が成立しにくいんでしょうね。リアルでも三国志や兵法、六韜などのいわゆる名著(?)の類を一通り読んでいるのが当たり前の環境で育っている人と、ラノベもあまり読まない人では会話が成立しにくいので(;'∀')
     エリィはティコス家の様子から経済状況もですが、手に入る品物から取引相手を探っています。特に外国のものは入手できる商人が限られるので、よく出入りする商人を特定できるんですね。
     パトリツァはドレスやお菓子には興味はあっても具体的な農産物には興味がないため、エリィは話をしても聞いてないと思っていたようです。
     実はドレスに使う生地の織り方や柄にもそれぞれの土地の技術や特産物が大きく関わってくるわけで、中東から伝わった縞柄が流行っている一方で、東方から捺染の技術が伝わってきてオリエンタルな花柄プリントもごく一部の人が身に着けだした時期なんですが……
    パトリツァはそういう技術や文化までは興味がなさそう(;´д`)

  • Twitter から来ました横海です。この度は作品のご紹介、ありがとうございます。一旦ここまで読みました。構成が面白いですね!様々な人の視点で、多角的に物語を理解しながら読み進められるのがいいです!勉強になります:)

    作者からの返信

    ご丁寧にありがとうございます<(_ _)>
    こちらはいったん三人それぞれの視点で最後まで書き切ってから、構成を改めて視点を交互に切り替える形にして、違和感がないように加筆しています。
    最初にパトリツァ視点で一気に最後まで語る場合はディディの性別が最後までわからないというギミックがあったのですが、視点を切り替えると即座にバレるので、その分三人の心情描写を深く掘り下げるように心がけました。
    ちなみに切り替える前の状態はアルファポリスに投稿してあります。
    https://www.alphapolis.co.jp/novel/127841768/875537785
    (アルファポリス第十四回ファンタジー大賞で読者選考99位でした(笑))

  • あとがきへの応援コメント

    素晴らしい作品を読ませていただきました。
    小説とはこうあるべきかと思います。
    これに比べると私のはなんだろう‥‥‥?

    エリィとディディが最後仲良く過ごせたのがすごく良かったです。
    この勢いで読ませてもらったのは久しぶりです。文章に読ませる力があるのだと思います。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    最後までお付き合い下さりありがとうございました<(_ _)>

    こちら、アルファで連載した時は「かく語りき」で出す場面も決まっていて、こちらの完結と同時にあちらの世界でこの二人を出していたので違和感なくラストにできたんですが、こちらは独立した作品にしようとして結局神様に出張してもらう羽目になりました(;'∀')
    もう少し工夫の余地があったんじゃないかと反省しきりです。

    なお、エリィとディディはこの後えんえんと仲良く神様たちにこき使われる予定です(笑)

  • ここまで息を飲みながら読ませていただきました。
    パトリツァのどうしようもなさばかりが目立ちますが、よくよく考えたらエリィが夫として彼女をもっと思いやり、早い段階で彼女に悪いことは悪いとはっきり言ってやれれば、ここまでこじれることはなかったですね。
    孤児院での件にしても、恐らくパトリツァは悪いことだとは全く思わずやっていたのでしょうし。
    導いてくれる大人が彼女の周りには誰もいなかった(いたかも知れないが彼女自身が拒絶した)というのも、彼女の不幸でしょう。

    パトリツァの幼さとエリィの冷酷さが生み出した惨劇のドラマ、と言えるかも知れませんね。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))

    仰る通りで、この惨劇はエリィの流されやすさとパトリツァの幼さから生じたディスコミュニケーションによるものですね。

    パトリツァ、本当にどうしようもない女性なんですが、とても憐れなんですよね。
    特に彼女が臓器を失った後の男性陣の反応は自分で書いていてもひどすぎると思いながら書きました。

    孤児院の件、パトリツァは悪い事だと思っていないし、男性陣は「まさかそこまでひどい事はしないだろう」とたかをくくっていたしで、双方の認識にずれがありすぎるんですよね。
    そして実家や夫は「さんざんたしなめたけれども癇癪を起こされたので疲れて何も言わなくなった」のに対し、本人は「自分が強く拒否したら文句を言わなくなった」=「ようやく自分を尊重して自由を認められた」という認識だという。

     どこかできちんと認識の齟齬をすり合わせるか、エリィが投げやりにならずにパトリツァを離縁なり修道院に送るかしていれば避けられたと思います。

  • いやぁ面白くて一気見してしまいました!!
    三者三様の視点でストーリーが紐を紡ぐように出来ていく手法に驚きました!!
    こんなに完成度の高い小説はもっと読まれるべきです!!

    作者からの返信

    感想ありがとうございます<(_ _)>
    視点の切り替えで矛盾が出ないよう、三人それぞれを時系列に沿って執筆してから、視点を切り替えるようにして文の順序を入れ替え、最終的に読みやすくなるよう調整しながら投稿しています((ヾ(≧∇≦)〃))
    完結まであとわずかなので、最後までお楽しみいただけるよう頑張ります。

  • このご夫婦、互いに話し合う意思がないわけではないにもかかわらず、ことごとく互いのコンディションやモチベーション、タイミングが合わないのが残念ですね…。現実の結婚生活においても、こういう小さなすれ違いの積み重ねが不和を招くものなのかなと想像しました。
    そしてディディさんのご提案、前半の帳簿はともかく、後半の刺繍に関しては100%皮肉なのか、一応やんわりときっかけを与えようとしているのか、人間心理に暗い私には判別できないです…(゚ω゚)

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    エリィはエリィで忙しいのと話がかみ合わなすぎるので途中で嫌になってしまうし、パトリツァは世界が狭すぎるのと嫌な事からすぐ逃げてしまうので会話にならないという(;´д`)
    よくIQが20違うと会話が成立しなくなると言いますが、そんな感じでしょうね。

    ディデは本来パトリツァがやらなければならない使用人や帳簿の管理も結局見かねて手伝っているので「お前がやれ」という内心はあるでしょうね。
    本人はやれば何でもできてしまうし何をやっても面白い人なので、そういった努力が嫌いな人の気持ちが全く理解できないというところはあります。
    皮肉半分、本気でお勧めする気持ちも半分といったところでしょう。

  • ディディの黒い性根、読者からは割と見え見えだったので、切羽詰まった時に他人を犠牲にしてでも生きようとするところ、特にパトリツァを悪しざまに罵るのが非常に味わい深いです。そうそう、やっとぶっちゃけてくれたね! という感じ……w
    でもエリィからすれば清らかなままで息絶えるように見えるのですよね……ふたりの世界はふたりにとって美しいままで終わるのかどうか、エンディングが近いと思うのですが、見守りたいと思います。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ディディ、ついに黒い部分をぶっちゃけてしまいました。
    もっとも、エリィや他の友人たちにとっては清いまま逝ってしまったので、かたき討ちが大変なことになりそうですが(笑)
    間もなくエンディングを迎えますが、最後までお楽しみいただけますと幸いです。

    PS
    余談ですが、こちらの前編にあたる作品も今日から公開を始めました。(時代的には20年後ですが)
    そちらもお楽しみいただけますと幸いです。


    --------------------
    今日の昼間にコメントをいただいていたのに、スマホの操作を誤って削除してしまったようで申し訳ありません<(_ _)>
    いつも感想ありがとうございます。

    パトリツァ、最低限の義務を果たしていなかった件。
    エリィは「さんざん言ったけどやらないし、放っておくわけにもいかないから諦めて自分とディディで処理した」
    本人は「最初はうるさく言われていたけれども身の程をわきまえて理不尽な要求をされなくなった」
    と認識に齟齬があったようです。

    使用人たちへの態度についても、エリィは「注意したけれども逆上して暴れて使用人たちに当たり散らすからうかつに言えなくなった」だし本人は「理不尽な言いがかりをつけられなくなったから当然やって良いと思っていた」とズレがありました。

    児童買春についてはディディ以外は「いくら何でもそこまではやらないだろう」とたかをくくっていました。
    ディディは「やりかねない」とは思いつつ「そこまでの事をしてしまうならもう救いようがないから斬り捨てる」と割り切っていたようですね。

    全てパトリツァと男性陣の間の認識のズレから生じていたわけで、充分なコミュニケーションがとれていれば防げたのではないかと思います。

    編集済
  • 目次を一目見て、正直「おおう!?」と思いましたが、視点が変わっていくタイプなのですね!
    各視点が知れて状況が分かりやすいです^^*

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    視点を毎回変える事で「ああこの人にはこう見えていても他かから見ればこうなのか」と読めるようにしてみました((ヾ(≧∇≦)〃))

  • あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
    あーあ、ついに2人の本当の関係が夫人にバレちゃいましたね…そしてやはりエリィさんの性格面は的確に把握しておられますね。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    本年もよろしくお願いいたします。
    エリィ視点で見ると口移しで水飲ませてるつもりなんですが、彼自身が煩悩の塊なので、夫人の疑いと嫉妬があながち的外れではないと言う(笑)
    本人はディディが性的な面でトラウマを抱えているのと、そういう行為ができない身体なので手を出さないよう必死にこらえているつもりらしいですが(;´д`)

  • 最新版まで楽しませていただいています。
    パトリツァのパートに何故かいつも惹きこまれています。
    決して好きにはなれないキャラなのに、言葉の魔力でしょうか。

    >ピンク色の可愛らしいクッションが添えられておりまして、そっと縫い目をほどいてみますと

    何でこういうところだけ悪知恵がはたらくかなぁと思いますね。
    口調もそうですが、(良い意味で)ムカムカする描写が巧みすぎます。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    パトリツァ、絶対に好きになれない人なんですが、とても憐れなんですよね……
    人生のどこかでやり直す機会があればあそこまで暴走しなかったと思うのですが。

    なまじ変なところで悪知恵が働いて、「優秀だ」と言われている真面目な人たちの神経を逆撫でして足元をすくったり、人目を盗んで悪事を働けてしまう自分が優れていると思い込んでいるがゆえに歯止めがきかなくなってしまうようです。

  • パトリツァと男ふたりの認識がすれ違っていて怖いくらいですね……。
    彼女の認識ではあくまでも「マッサージ」ならそもそも性教育が根本的に足りてないし、反省のしようもない訳で……。エリィが面倒見るべきかどうかは微妙なとこですが、妻の状況を把握できない男は有能とは思えないですねえ。
    着飾ったパトリツァ、彼女的には戦闘モードなんだろうなと思うから(愚かなんだけど)可哀想だと感じてしまいます……。

    作者からの返信

     いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     パトリツァは哀れな人ですね。
     甘やかされて勉強などに打ち込まないまま学校に行く羽目になって、自分の実力が大したことがないと思い知って強いコンプレックスを抱くと同時に男性からチヤホヤされて色々と勘違いしてしまって……という女子はどこにでもいるとは思うのですが、彼女は少々極端でした。

     虐待については、彼女自身の認識は「一緒に気持ちいい事をしてあげている」という認識で、性的な行為だとはわかっていますが、配偶者以外の人とそういった関係を持つ事や、幼い子供にそういう行為を求めることが悪い事だと思っていないようです。
     エリィはパトリツァが何を言っても制御できないと分かった時点で離縁するか領地に幽閉すべきでした。

     パトリツァは内心自分が孤立している事も、それが完全に自業自得なのもわかっていて、だからこそ辛くて他人のせいにしたかったのかもしれません。

    編集済
  • 企画参加ありがとうございます。

    こういう物語の綴り方を何と呼ぶのだったか度忘れしました。(笑)

    多面的に話が進むので、見方がひとつ変わるだけで面白さが増しますね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    三人とも立場も物の見方も違うので、それぞれ全く違うお話になるんですよね(;'∀')
    アルファ版ではネタバレ(クラウディオが男性)を事件の最後まで防ぐために三人それぞれの章で語らせたんですが、こちらではキャラクターの掘り下げのため交互に語らせることにしました。

  • パトリツァ夫人こっっわ…肉体関係を完全にマウント取る手段としてしか考えていないんですね。彼女は承認欲求はともかく、もはや愛情を得る手段を何も持っていないような気がします。
    そして月虹教団の闇が詳らかになってきましたね。ですがディディさん、あくまで仕事として割り切った方がいいような…同情しすぎ、入れ込みすぎると…アアーッ、無性に嫌な予感がする! 続きが気になります!

    作者からの返信

     いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     パトリツァ、おっしゃる通りで肉体関係や恋愛をマウントを取る手段としか考えていません。もちろんエリィとの結婚も同じで、自分と婚姻関係にあるエリィの事も、エリィより爵位が低かったり人気の低い人と結婚している女性は見下しています。
     そしてディディは高位貴族出身にしては感受性が強くて感情に左右されすぎですね。しかも自己肯定感が低いので、求められる事やわかりやすく結果を出して自分の有為性を示す事に飢えている部分があります。
     エリィがうまく手綱を取ってくれれば良いのですが……

  • 読み合い企画から参りました。

    婦人の人生が転落していく予感が伝わってきて、これからの展開にドキドキハラハラさせられました。少しずつですが読ませていただきます。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。
    三者三様、欲で足元を見失って日常が崩れていくようです。
    またお時間のあるときにぜひお越しください♪

  • 贈り物とかは尊重じゃなくて機嫌を取ってるだけ、対等な扱いではないような……結局面倒を避けて適当にあしらっていただけですよねえ(´・ω・`)
    ディディの醜い嫉妬をエリィが知ったら……喜びそうですねw よく分かってくれてる、と。

    作者からの返信

     いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     そうなんですよね。エリィは尊重しているつもりで適当にあしらってるというか、歩み寄っているつもりでもどうしても隔意があるので、愚かな癖に他人の感情には敏感なパトリツァは不安定になってしまいます。
     ディディは醜い嫉妬心で自己嫌悪に陥っていて、エリィに知られたら嫌われると必死に隠してますが……多分知ったら喜ぶだけですよね?

  • 感想失礼いたします。
    ここまで一気に読ませていただきました。三者三様の視点からの物語がそれぞれ非常に惹きこまれます!
    年末のこの時期、大変に時間泥棒な作品です(褒めてます)

    個人的には、パトリツァ視点でのドレスの描写が巧みだなぁと感じました。
    彼女たちの内面を覆い隠すかのような煌びやかなドレス。それが彼女らの手に渡るまでどれほどの血と汗と涙が流されたのかを、パトリツァが知ることはあるのでしょうか。
    同時に、パトリツァの美しい夢の世界(=自分本位の世界)がどのように壊れていくのか、興味津々です。

    作者からの返信

     おはようございます。
     感想ありがとうございます。一気に読んで下さったとの事、本当に光栄です。

     パトリツァたちのドレス、この時代の流行を意識して描いてみました。
     おっしゃる通りで、彼女たちのドレスが出来上がるまで、決して裕福ではない数多くの人々の手がかかっています。その大変は搾取に苦しみながら必死に生きているし、貧困故に子供や兄弟を手放さざるを得なかった人もいるでしょう。
     遠い外国から渡って来た珍しいプリント技術や細い縞を織り出す技術も、おそらく征服され植民地化された異国の民衆の苦しみのもとで得られたもののはず。

     そういった部分を読み取っていただき、本当に嬉しいです。

     そろそろ物語は急転直下を迎えて終盤へと向かいます。
     完結まで既に執筆済みですので、今しばらくイリュリアの毒花の物語におつきあいいただけますと幸いです。

  • パトリツァさん、自分の興味のない話をまったく聞いていないし微塵も理解する気がない一方、感情を読み取る能力は恐ろしく高いです…社交を積み重ねた賜物なのでしょうね。
    この会話の要点が「ディディの消耗」なのだと私達読者の側からは分かるのですが、この場面では言及すらされていないのでパトリツァさんに分かるはずもなく…そしてそのある種の的外れぶりから、逆に2人の側からも彼女の思考と行動を推し量れないのだと悟り、ゾッとしました。
    執務室の便箋が後で効いてくることはなんとなく分かるのですが、どうも予想外の角度からブン殴られそうな予感がします…!

    作者からの返信

     おはようございます。再度の感想ありがとうございます。

     そうですね。パトリツァは他者の感情を読み取り、うまく煽って陥れる能力に長けています。そのせいで、他の人の知識や技能といったものより、そういった優れた能力を持つ人の感情を煽って操る事のできる自分の方がはるかに優れていると思い込んでしまっているのですね。
     現代日本でもどこにでもいるタイプかもしれません。

     さて、おっしゃる通り、ここでのエリィとディディの会話は魔法を行使する際のディディの消耗です。彼ら二人にとって治癒魔法は身近な存在であり、そのリスクを知っているのは当たり前のもの。
     そして彼らや親しい友人にとって「当たり前」の認識だから、世間でも常識だろうと無意識に思っています。このあたり高学歴の人にありがちな勘違いですが、二人とも全く気付いていません。
     よく医者が患者の薬やワクチンに対する不安を理解できずに感情的に拗れてしまうのと同じ感覚ですね。

     そして彼らはパトリツァのような発想の人とは付き合ってこなかった(というより避けて生きてきた)ため、彼女の発想や行動原理を分析する事はできても理解することはできません。
     そのディスコミュニケーションが悲劇を産みます。

     なお、便箋については……しばらくお待ちください<(_ _)>

  • 子供が子供を産んだ、という口さがない表現がありますが、パトリツァさんはまさにそんな感じですね。
    ただ一方で、世間ではよく「腹を痛めて産んだからこそ母性が云々」みたいなことを聞きますが、腹を痛めて産んだからには、子供の側こそ母親に対していわゆる「無償の愛」を抱いてもおかしくないのではないか、という考えなのだとすれば、そこは共感します。打算や利害だけでは拒絶されて「屈辱に震え」「むしゃくしゃ」するとは思えませんし。
    ですがやっぱり私はエリィとディディ側ですね。蝗害の話、めっちゃ面白いのに…

    作者からの返信

     コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))

     パトリツァ夫人はおっしゃる通り、幼いうちに異性からの人気で自己承認欲求を満たすことを覚えてしまって、大人になれないまま母親になってしまった人です。彼女にとってみたら、10か月も遊べない、息が苦しい、食べ物も好きに食べられないといった我慢をした挙句、さんざん痛い思いをしたんだから子供の側が母親に対して無償の愛を抱いて当然という考え方ですね。
     ……子供から見たらたまったものじゃありませんが。

     そしてエリィとディディは「保護者」は子供に愛情と教育を与える者がなるべきで、それは実の親である必要はないと言う考え方。義母から虐待を受けたディディと彼の苦悩を見続けたエリィならではですね。
     私自身も「自信がないなら努力して何か特技を身につければいいのに」と思ってしまうので、パトリツァにはなかなか寄り添ってあげられそうにありません(笑)

     蝗害対策、どういった歴史があるか色々と調べてみました。意外にも古代からきちんと研究がなされていたようですね。
     かなり古い時代から火を焚いておびき寄せて退治したり、天敵を用いたりとけっこう科学的な方法がとられていたので驚きました。

  • 少しずつ読ませていただいています。
    語り口が独特でとても読みやすいです。こういった人間関係のドロドロは自分には書けない(貴族階級となればなおさら)ので、勉強になります。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。
     アルファ版から転載するにあたって、構成を見直すとともに大幅に心情描写をくわえてドロドロした人間の醜さや葛藤を描くようにしました。
     勉強になるとおっしゃっていただけて光栄です((ヾ(≧∇≦)〃))

  • 3話前の「エルネスト・タシトゥルヌ 十四」とナンバリングが飛んでいるほか、内容がほぼ重複しているようです。コピペミスでしょうか……ご確認くださいませ。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ご指摘ありがとうございます。
    どうやらアルファ版から改稿する前の文章を中途半端にコピペしてしまっていようです。
    慌てて書き直しました<(_ _)>
    今後はこのような事のないように気を付けます。


  • 編集済

    確かに22歳は遅いほうですよね…。子爵や男爵などの貴族の階級が出てきて興奮しました!!
    上位僅かしか居なかった貴族にも厳しい身分制度があったのだなと改めて認識しました…。

    政略結婚…好きな人と結婚出来ないのは辛いですよね…

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    貴族階級は上の方の人ほど色々と行動を慎まなきゃいけないんじゃないかと。
    リアルでも旧華族士族の人って、誰にでも明るく礼儀正しく丁寧に接するようにしつけを受けてて、居丈高に振舞う人というのはまず見かけないので。
    好きな人がいるのに別の人と結婚しなければならないのはかなりしんどいですよね。
    ……それも、評判悪すぎて関わりたくないと思っていた相手とか……(;´д`)

  • 何となく上流貴族の侯爵家は凄く優雅で雅やかなイメージがあったのですが、お飾りの妻とは…。上流貴族も色々あるのですね…。

    貴族の生活も分かるし、勉強になります!

    これからも読ませて頂きますね。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    一応、あまり無茶苦茶な矛盾はないように調べながら書いてますが、歴史的事実に忠実というほどではないです(例えば作中でパトリツァが友人とのお茶会を楽しむシーンがありますが、そういった習慣ができるのは想定している時代の40~50年後のうえ、この辺りではお茶よりコーヒーの方が一般的だったり)

    このくらいの時期は劇場やレストランに行くのが一般的になり始めた時代で、あとはサロンで音楽会を開いたりする感じかな?と思うのですが、イメージしにくそうなのでやめました(笑)

    なお、鉄道の発明よりは30年ほど前です。

  • エリィ、パトリツァを諫めることができると思っている時点でおめでたいなあ(失礼)と思ってしまいます。既に形ばかりの夫よりあったばかりの「友人」に惹かれているのに……話し合いができたことないのに……なんだかんだで彼も夫婦というものに幻想を抱いているように見えます。
    ディディの黒さも見えて来てますます楽しみです。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    エリィは腹黒いんですが、妙にお人好しというか夢見がちなところがありますね(;'∀')
    そしてディディは別の場所で違う構成で書いていた時はひたすら可哀想になってしまって、あまり内面まで描けなかったのですが、構成を変えて掘り下げてみたらじわじわ黒いところが出てきて作者も面白くなっています(笑)
    アルファ版のイメージを崩さない範囲で彼の矛盾や葛藤も描いてあげたいですね。

  • エリィとディディ、本当にデキる男ですね。巧みな搦め手をどこか楽しそうに繰り出す2人、とても魅力的です。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    二人ともデキる男なのです。……が、なまじデキるため、度を越した愚かな人の発想がわからないようで(;´д`)トホホ

    そのうち策士策に溺れることになりかねないかも……

  • ディディの方も、モノローグも発言もなかなか挑発的でびっくりします。他所の家庭に結構立ち入っていますよね……男同士でも仕事の名目があっても、そろそろ醜聞が立ちそうです(ワクワク)。

    作者からの返信

     いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     ディディさんとエリィさん、学生の頃からべったりなので、同級生の間ではそういう目で見られているでしょうね(;´д`)
     横から手を出そうとしてふられた人もいますし。
     家の外ではかなりおとなしく振舞っていますが、パトリツァ夫人にはけっこう容赦ないのはやはり嫉妬もあるのでしょう。

     ちなみに絵師さんに今お願いして二人を描いていただいているんですが……ディディさんがあまりに美しくて色々と納得してしまいました(作者がそれでいいのか)

    編集済
  • 世間的には「良いこと」をしている優秀な人がプライベートではぐだぐだのドロドロなのは良いものですね……(*´ω`*)

    作者からの返信

     いつも応援ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     エリィは自分が官庁関連の仕事をしていた時に出くわした「優秀」な官僚の皆さんをイメージしています(笑)
    いや~皆さん優秀で仕事熱心だし使命感に燃えているんだけど……なんか色々ドロドロぐちゃぐちゃ(笑)
    いやもちろん、そうじゃない人も多いんですが。

     エリィはここから色々と判断の甘さを後悔したり、クズ加減を露呈したりとさらにグダグダになります(;´д`)トホホ

  • 性的虐待の記憶があるクラウディオとしては、エルネストの想いを知ったら恐怖では……とも思っていたのですが、愛されていることに満足しそうな気もしてきました。「普通の」恋愛や結婚が難しそうだからこそ、秘めた関係に耽溺してしまうかも……?
    パトリツァ、大人だから自分で気づき学ぶべきではあるのですが、誰も指摘してくれる人がいないのは可哀想です。エルネストは何かあった時にディスコミュニケーションを後悔すれば良いのです……。
    拗れていく関係を楽しくハラハラと見守っております。

    作者からの返信

    いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    クラウディオは愛情を注がれたことがないので、真っすぐに自分に愛情を向けてくるエルネストに依存気味ですね(´;ω;`)
    おそらく自分に性的な欲望をぶつけてこないと安心している側面もあると思います。
    エルネストはクラウディオのトラウマを理解しているので、自分の性欲を彼に向けてはいけないとかなり必死で自制しています(笑)
    パトリツァはある意味一番不憫なのですが、誰かに寄り添ってもらえる余地を自分から潰してしまっている側面も。
    まだまだ関係がこじれて行きますよ~(酷

  • なるほど、それでディディなんですね。
    しかし、自覚してから10年ですか…エリィさん、耐えてますね。仕事熱心なのも、仕事で気持ちを発散させている部分もあるのかもと思いました。

    作者からの返信

     こちらにもコメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     最初に投稿したアルファ版ではパトリツァ、エルネストの順にそれぞれの視点で事件の最後まで語らせて、最後にクラウディオ視点になったのを、「パトリツァ視点が続くと彼女に感情移入してしまうので後が読みづらい」との声でこの構成に変えました。
     そのため、最初のバージョンではパトリツァ視点の最後までディディの性別をぼかしたままだったのですが、今回は序盤に男性だとわかってしまうのでどうしようかと(;'∀')
     これはこれで心情描写を掘り下げる事で作品として成立してほっとしています。

     エリィはディディに想いを告げられないうっ憤を晴らすためと、ディディを傍に置いておきたいマリウス殿下を差し置いて彼を独占している罪悪感から仕事に没頭しています(笑)

  • 「お断りするのは心苦しいので」「不甲斐ない旦那様の代わりに」に性格が表れてますね…
    そしてまだチラッと姿を見せただけにもかかわらず、「あの方」の存在感がすごい…
    面白いです。続きを読ませていただきます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
    ちょっとしたせりふ回しからパトリツァの性格を読み取っていただけて嬉しいです((ヾ(≧∇≦)〃))
    そしてちらっとしか出てない「あの方」の存在感も楽しんでいただけるとは作者冥利につきます。
    これからも楽しんでいただけると幸いです<(_ _)>

  • クラウディオ、相手によって庇護欲や嗜虐欲をそそる魔性の美少年なのでしょうね……本人は無自覚と思われるのが不憫です。エルネストもすっかりあてられているようで……。

    作者からの返信

    まったくもっておっしゃる通りです。
    本人に微塵も自覚がないので、本人も周囲も不憫です(´;ω;`)
    エリィも完全にあてられているというか、もはや他のものが目に入ってないんじゃないかと(合掌)

  • 政略結婚の相手と信頼を築く気がないのはエルネストもじゃないですか!! と憤りつつ読ませていただいたのですが、あらすじの「クズ」評価より、意図的に描かれているようなので、歪な関係がどうなっていくのかワクワクしております。
    パトリツァはふしだらな女性として描かれていますが、ちゃんと教育してもらえなかったという点で、実家や夫の被害者でもあると思うのですよね……。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
     読んでいただいただけでもありがたいのに、丁寧に読み解いて感想までいただき本当に嬉しいです。

     悠井さんのおっしゃる通りで、あらすじに「クズ」とあるようにエリィはかなり自己中心的な人物です。仕事への義務感とディディに嫌われるのが嫌なので社会通念や法律は守りますが、ただそれだけです。
     それでも結婚当初は本人なりに歩み寄りを心がけていたらしいのですが、とある理由で決定的な溝ができてしまいました(明後日あたりの更新で明らかになります)

     パトリツァは実家では甘やかされる一方で優秀な兄と比べられてコンプレックスの塊になってしまいました。そこで男性にチヤホヤされる快感を覚えてしまって、それに依存してしまっているようです。
    実家の人々が教育し直さなければと気付いた頃にはほぼ性依存症に陥っていたので、いくら言って聞かせてもどうにもならないところまで来てしまっていました。(この物語の科学技術レベルから考えると「性依存」という病気の概念も存在しないと思われます)