パトリツァさん、自分の興味のない話をまったく聞いていないし微塵も理解する気がない一方、感情を読み取る能力は恐ろしく高いです…社交を積み重ねた賜物なのでしょうね。
この会話の要点が「ディディの消耗」なのだと私達読者の側からは分かるのですが、この場面では言及すらされていないのでパトリツァさんに分かるはずもなく…そしてそのある種の的外れぶりから、逆に2人の側からも彼女の思考と行動を推し量れないのだと悟り、ゾッとしました。
執務室の便箋が後で効いてくることはなんとなく分かるのですが、どうも予想外の角度からブン殴られそうな予感がします…!
作者からの返信
おはようございます。再度の感想ありがとうございます。
そうですね。パトリツァは他者の感情を読み取り、うまく煽って陥れる能力に長けています。そのせいで、他の人の知識や技能といったものより、そういった優れた能力を持つ人の感情を煽って操る事のできる自分の方がはるかに優れていると思い込んでしまっているのですね。
現代日本でもどこにでもいるタイプかもしれません。
さて、おっしゃる通り、ここでのエリィとディディの会話は魔法を行使する際のディディの消耗です。彼ら二人にとって治癒魔法は身近な存在であり、そのリスクを知っているのは当たり前のもの。
そして彼らや親しい友人にとって「当たり前」の認識だから、世間でも常識だろうと無意識に思っています。このあたり高学歴の人にありがちな勘違いですが、二人とも全く気付いていません。
よく医者が患者の薬やワクチンに対する不安を理解できずに感情的に拗れてしまうのと同じ感覚ですね。
そして彼らはパトリツァのような発想の人とは付き合ってこなかった(というより避けて生きてきた)ため、彼女の発想や行動原理を分析する事はできても理解することはできません。
そのディスコミュニケーションが悲劇を産みます。
なお、便箋については……しばらくお待ちください<(_ _)>
性的虐待の記憶があるクラウディオとしては、エルネストの想いを知ったら恐怖では……とも思っていたのですが、愛されていることに満足しそうな気もしてきました。「普通の」恋愛や結婚が難しそうだからこそ、秘めた関係に耽溺してしまうかも……?
パトリツァ、大人だから自分で気づき学ぶべきではあるのですが、誰も指摘してくれる人がいないのは可哀想です。エルネストは何かあった時にディスコミュニケーションを後悔すれば良いのです……。
拗れていく関係を楽しくハラハラと見守っております。
作者からの返信
いつも感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
クラウディオは愛情を注がれたことがないので、真っすぐに自分に愛情を向けてくるエルネストに依存気味ですね(´;ω;`)
おそらく自分に性的な欲望をぶつけてこないと安心している側面もあると思います。
エルネストはクラウディオのトラウマを理解しているので、自分の性欲を彼に向けてはいけないとかなり必死で自制しています(笑)
パトリツァはある意味一番不憫なのですが、誰かに寄り添ってもらえる余地を自分から潰してしまっている側面も。
まだまだ関係がこじれて行きますよ~(酷
人のモノを勝手に扱っちゃダメですよ~。
作者からの返信
いつもありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
そうですね。ジャイアニズムは夫婦間であっても通用しません。