不良が義理の妹に恋をする

転ぶ

第1話義理の妹

俺は、高校生になって不良になった。


進学校である俺の高校は不良は俺しかいなかった。


ある日、親が離婚して母方の実家に住む事になった。


そして母は再婚した。義理の妹が出来た。


俺と同じ高校に通う妹だった。


妹は、少し有名人だった。


読者モデルをしているらしい。


そんな妹が俺は、嫌いだった。


しかし、周りは妹を大好きだった。


才色兼備。そんな言葉が似合う妹だった。


俺は、髪の毛を金髪に染めてピアスをあけた。


「お兄様。一緒に学校に行きませんか?」


「嫌だね。お前と歩くとお前のストーカーに恨まれる。」


朝の会話は、毎日こんな感じだ。


結局、一緒に登校する事になる。


「お兄様、部活はしないんですか?」


「俺は、集団行動が苦手だから部活はしない。」


中学生の時は野球部で生徒会長だった。


「野球部だったんですよね?」


「そう、ゴリゴリの野球部。」


妹、柏木鈴華は、俺、柏木優斗をお兄様と呼ぶ。


「お前って地味だな。」


「はい。取り柄がない女です。」


どこがだよ?


キラキラしててハーフみたいな顔つき。


変に奥ゆかしい女だった。


登校中、鈴華を見てボーッとする男子は数えきれない。






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