第2話友達

優斗は、違う高校だが友達がいる。


中学生の時の友人だ。


高校の授業が終わると加藤正樹の家に行くのが優斗の習慣になっている。


「正樹。」


野球ゲームをしながら机の上で勉強している正樹に優斗は話しかけた。


正樹は、私立の高校に進学した。


「ん?何?」


「お前もイメチェンしろよ。」


「無理だよ。私立は校則がうるさいんだよ。」


優斗は、正樹と同じ高校に進学したかったが正樹は私立の名門校に進学した。


「そっか、正樹は真面目だな。」


「妹とは仲良くしてるのか?」


「別に。」


「別にって。」


正樹は、苦笑いした。


「優斗の妹、うちの高校でも人気だぜ。」


「あんな、人形みたいなのが何が良いんだか。」


正樹は、勉強に集中し始めた。


優斗は、高校生になって野球ゲームを始めた。


中学生の時、優斗は野球強豪校からスカウトされていた。


しかし、優斗は断った。


野球に対して情熱がなくなっていた。


そこで義理の妹が突然現れた。


微妙な気持ちで高校に入学してしまった。


妹と言っても数ヶ月早く生まれただけで学年は同じだった。


しかも、同じクラス。


ちやほやされている妹を見て優斗はウンザリしている。


だから、正樹の部屋は優斗にとって癒しだった。

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