第15話サヨナラ
田所進次郎が、優斗に野球部に入ってくれと懇願してきた。
「俺は、もう投げられない。明日から入院だ。」
鈴華から話は聞いてると伝えた。
「俺にお前の代わりに野球部に入れっていう訳か?」
「あぁ‥。」
「断る。もう、俺は野球はしない。」
そうかと進次郎は少し微笑んですまなかったと言って最後のグランドに走って行ってしまった。
屋上で、大の字で寝ているとれいながキスしてきた。
れいなの、体をどかして
「いきなりどうした?」
と聞いた。
「優斗!わたしは、人形じゃない!優斗を好きなんだよ!キスしたり、手を繋いだり、セックスしたりしたい!」
「すまない、今、そういう事、考えられない。」
もういい!別れる!とれいなは言って校舎の中へと消えた。
優斗は、家に帰ると鈴華に進次郎の事を話した。
「お兄様は、何で野球辞めたんですか?」
「スゴくシンプルだよ、片想いしてた女の子が転校したんだ。それからは世界が灰色なんだ。」
優斗は、ため息をついた。
あと、れいなと別れたと言った。
「え?」
「鈴華、教えてくれないか?付き合ってるとセックスしなくてはいけないのか?」
鈴華は、赤面して
「せ、セックスですか?」
と言いながら頭の中が混乱していた。
「俺は、経験無いからさ。」
「か、必ずしも高校生でセックスしなくて良いと思いますよ。」
鈴華は、そう言って自室に逃げた。
しかし、どこかでホッとしている。
れいなさんには、悪いとは思いながら‥。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます