第12話休息

「なぁ、柏木、ボーカルやってくれない?」


クラスメイトの四季祐介に優斗は誘われた。


「俺、音痴だぜ。」


祐介は、優斗をカラオケに連れて行った。


「え?上手いじゃん。」


祐介は、呆気に取られていた。


優斗は、誘いを断った。


野球に未練があった。


家に帰ると鈴華が夕飯を作っていた。


鈴華に、バンドと野球の話をした。


「うーん、お兄様は今は休んだ方が良いと思います。」


「そっか、何かしなくてはいけないって日本人の悪い癖だよな。」


鈴華は、最近、元気がない。


「鈴華、何かあったか?」


鈴華は、田所進次郎と小さな女の子が脳裏をよぎったが


「何もありません。」


と答えた。


「そっか、俺の勘違いか。」


優斗は、夕飯を食べ終えて宿題をして寝た。


鈴華は、悩んでいた。


最近、風の噂で進次郎が学校を休んでると聞いた。


昨日、廊下で小さな女の子と会った。


鈴華は、逃げた。


裕子は、最近、優斗の友達、正樹に夢中だ。


相談出来る相手がいない‥。

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