第7話色気

優斗は、屋上で鈴華が作ってくれた弁当を食べていた。


屋上の扉が開いて1人の女子が現れた。


「君、柏木優斗?」


「はぁ。そうだけど。」


色気がある人形みたいな女子だった。


「わたしは、2年生の田中れいな。本当に金髪でピアスしてるんだね。」


「はぁ。」


「彼女いるの?」


「いないけど。」


れいなは、嬉しそうに笑って


「じゃあ、わたしと付き合って。」


と言った。


「良いよ。」


「やった!」


れいなは、飛び上がって喜び優斗の隣に座った。


「このお弁当って妹の柏木鈴華さんが作ってるの?」


「そうだけど。」


「明日からは、わたしがお弁当作ってくるから。」


と言うとれいなは、優斗の頬にキスをした。


「良かったな、彼女出来て。」


優斗は、正樹に言われた。


優斗は、正樹の家に行きれいなの事を話した。


いつものように優斗は野球ゲームをしていた。


正樹は、勉強机の椅子座って勉強をしている。


「あ、そうだ。鈴華が遊園地4人で行こうって言ってたぞ。」


「4人?」


「鈴華と鈴華の友達も来るみたい。行くか?」


「あぁ。良いよ。」


正樹は、軽く答えた。


家に帰ると鈴華が夕飯を作っていた。


「鈴華。遊園地OKだって。」


「ありがとうございます。お兄様。」


「あと、弁当は明日から俺の分作らなくて良いから。」


「何故ですか?」


「彼女が、作ってくれるから。」


鈴華は、ビックリし過ぎて放心状態になった。


彼女?お兄様に?


鈴華は、泣いてしまった。


「どうした?」


優斗は、鈴華の涙をハンカチで優しく押さえた。


「お兄様、彼女が出来たんですね。」


「あぁ。」


2人で夕飯を無言で食べて優斗は宿題をして寝た。


鈴華は、夜中までベッドの中で泣いていた。









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