第5話妹よ

「カッコいい!」


鈴華のスマホを見て友達の佐藤裕子が言った。


「お兄様の寝顔可愛い。」


と鈴華が呟いた。


「良いな~鈴華のお兄ちゃんイケメンで。」


「可愛いんだよね。」


学校の昼休み屋上で弁当を食べながら2人はきゃーきゃー言っていた。


「裕子もお兄さんいたよね?」


「うちのは、チャラ男だからカッコいいとは違う。」


裕子は、ため息をついた。


「お兄様、バリバリの不良だけど宿題は必ずして寝るんだよね。」


「カッコいい!今から会いに行かない?」


「同じクラスやないか!」


鈴華は、ツッコミを入れた。


2人とも学園祭でやる漫才の練習をしていた。


「お兄様に怒られそうだな‥。」


鈴華は、スマホの画面を見て言った。


「鈴華のお兄ちゃん恐いの?」


「恐くないよ。すごく優しいよ。」


「じゃあ、良いじゃん。」


裕子は、にっこり笑って言った。


「まぁ、金髪ピアスだけど友達いるし、モテるしね。」


「お兄様モテるの?」


「モテるよ。知らなかったの?」


「知らなかった‥。」


鈴華は、何故だか心がざわざわした。






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