概要
両親の葬式。同日、祖父母が魔王と勇者だった事を知る。
五歳の頃、両親が死んだ。二人の葬式に現れたのは、母からは死んだと聞かされていた祖母と祖父。
「おばあちゃんはね、聖騎士だったんだ。王様に命じられて勇者にもなった。
けどさ、魔王だったおじいちゃんがあまりにイケメンだったもんだから、二人でここに逃げて来たんだよ。駆け落ちってヤツだね」
祖父母に引き取られた俺は、壁にはめ込まれただけの鍵付き扉を見つける。七歳、ついにその扉を開いた俺は――祖父母が生きていた世界に来た。
「原因は、魔王を倒さずに消えた勇者のせいだと考えている。だから絶対に言うべきじゃない。わかるだろ?」
「あっちで生きる夏樹に、じいちゃんとばあちゃんの名前で邪魔になりたくないんだよ」
「――でも今魔王を名乗っているアイツは違う。ナツキくんとは絶対に分かり合えない。キミ
「おばあちゃんはね、聖騎士だったんだ。王様に命じられて勇者にもなった。
けどさ、魔王だったおじいちゃんがあまりにイケメンだったもんだから、二人でここに逃げて来たんだよ。駆け落ちってヤツだね」
祖父母に引き取られた俺は、壁にはめ込まれただけの鍵付き扉を見つける。七歳、ついにその扉を開いた俺は――祖父母が生きていた世界に来た。
「原因は、魔王を倒さずに消えた勇者のせいだと考えている。だから絶対に言うべきじゃない。わかるだろ?」
「あっちで生きる夏樹に、じいちゃんとばあちゃんの名前で邪魔になりたくないんだよ」
「――でも今魔王を名乗っているアイツは違う。ナツキくんとは絶対に分かり合えない。キミ
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