概要
国王、妃の崩御ののち、国は若き王子と王女の共同統治時代に移る。
彼らの即位式も間近という時、シレア周辺国は異例の天候不順に見舞われていた。
そんな中、国唯一の時計台が、二人の新統治者に異常な響きを伝える……。
それと同時に、隣国のテハイザでも、国の至宝であり四方を示す天球儀が常と異なる動きを起こしていた。
それぞれ時の標と天の標を持つ二つの国。
新たな時代が始まる前に崩れ始めた均衡を、取り戻すことができるのか。
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シリアス ハイファンタジー
シレア国シリーズ 長編 第三作目です。1月30日日曜日までには十万字到達します。
シリーズ作品ですが、本作単体でもお読みいた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!シレア国へようこそ
シレア国長編三作目。
いつものことだが、シレア(とテハイザ)は自然が美しい。
清々しい緑に満ちたシレア、爽やかな海風の吹くテハイザが目の前に展開される。
今回のテーマは『力』の偏りだろうか。
集権と分散。権力を中央に集めるか、敢えて分けるか。
権力が一カ所に集中することで起こる弊害があるために、意図してそれを分離する。
秤の分銅をどこに置くかという問題である。
だが、時として力を合わせることも必要だ。それを教えるのは盟友テハイザ国王。
——力というものは下手に集まると厄介だが、逆に一処に集めなければならない時もある。
彼らがどのように謎を解き、どうやって問題を解決していくか、その目で確…続きを読む - ★★★ Excellent!!!即位式を控えたシレアに再び波乱の予感!?
シレアシリーズ長編三作目の本作。
今回は、冒頭から何やら陰謀の気配がむんむんしております。
さらに、想定外の現象が起こり、いつも凛としている主人公二人も体調不良、さらに隣国にも影響が出ていて、ハラハラどきどきの連続です。
そして、なんだか怪しい新キャラの登場に、この女は味方なのか敵なのか、と疑い続けながら読んでいったのですが……。
が。
いや、まじか。
……という、シレア再入国組も、そうでない読者も驚く事実が待っているのですが、そちらは最後の楽しみとしまして。
丁寧で華やかな描写と上品なキャラクターが魅力の作品。
世界観に深く浸り方、おすすめです。 - ★★★ Excellent!!!とっても魅力的な、王子+王女+従者=素敵さ∞
若き王子と王女の共同統治により治めれている国、シレア。
そんなシレアで唯一時間を告げる時計台に異変が起きた。それと時を同じくして、隣国でも何やら異変が。
自らの国の、さらには隣国でも起こっている異変に、若き二人の統治者が挑む。そんな本作の大きな見所は、繊細で美しい情景描写。
この物語はフィクションであり、当然登場する国も風景も建物も、全て架空のもの。ですが細かく書かれた美しい表現が読む人の想像力を刺激し、頭の中に壮大な世界を作り上げます。
そしてもうひとつの見所が、魅力溢れるキャラクター。自分の知る限り、カクヨムにある数多くの作品の中でも、トップクラスに熱狂的なファンが多いのです。
上に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魅力的なキャラクター溢れるハイファンタジー作品
作者様の大人気ファンタジー小説、シレア国と言う異世界の王国を舞台としたシリーズ最新作。
異世界ファンタジーと言っても、天性ものやスキルを活用するゲームっぽい世界ではありません。
作り込まれた独自の世界観が売りの、ハイファンタジー小説です。
最近の流行りから、こういったハイファンタジー作品は数を減らしてきていますけど、好きな人は多いはず。そんな人にこそ読んでもらいたいお話なのです。
キャラ人気がとにかく高く、物腰柔らかで、それでいて威厳を兼ね備えた殿下。その妹でとっても行動力のある王女。もしかしたら主よりも人気があるのではと思う、殿下に遣える従者。
この魅力的なキャラクター達の掛け合いは、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もう何といってもキャラクターが最高のやつ。
このシレアシリーズ(に限った話じゃないけど)の何が良いって、もちろん行ったことなんてないはずなのに(何せ異世界であるからして)、容易にその風景を思い浮かべることが出来ちゃうような風景描写の素晴らしさですとか、しっかり作り込まれた世界観ですとか、それとあと!
あと!
キャラクターですとか!!!
キャラクターですとか!!!(大事なことなので二回書きました)
いや、私ね、正直なところシリアスな作品って書くのも苦手なんですけど、読むのも苦手なんですよ。理由は一つ、頭が馬鹿だからです。あんまり固いお話ですと、もう全くついていけなくなっちゃうんですよ。
ですけれども、このお話はライトなシリアスと…続きを読む