シレア国へようこそ

シレア国長編三作目。
いつものことだが、シレア(とテハイザ)は自然が美しい。
清々しい緑に満ちたシレア、爽やかな海風の吹くテハイザが目の前に展開される。

今回のテーマは『力』の偏りだろうか。
集権と分散。権力を中央に集めるか、敢えて分けるか。
権力が一カ所に集中することで起こる弊害があるために、意図してそれを分離する。
秤の分銅をどこに置くかという問題である。

だが、時として力を合わせることも必要だ。それを教えるのは盟友テハイザ国王。
——力というものは下手に集まると厄介だが、逆に一処に集めなければならない時もある。

彼らがどのように謎を解き、どうやって問題を解決していくか、その目で確かめて欲しい。

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