これはラオタでなければ書けないストーリーです。
いやほんとマジで。
作者のピオッター……じゃねえや、Twitter(Xなんて認めねえ)もラー垢がありますけども、この人ほんと尋常じゃない量食べてますからね。
一日三食とかフツーですからね。
年間総ラーメン消費量が日数と同じくらいありますからね。
そんな人がラーメンにかける愛を文字にしたらどうなるか!
こうなったわけですよ。
その表現のおいしそうなこと!
スープだってみんなの知ってる鶏ガラ醤油とか豚骨とかから始まって、そんなの知らねえよって言うようなヤツまで……ああ、私は海老味噌食べたいですね。
脇を固めるラオタの皆さんがまたすごい情熱をラーメンに注いでるんですよ。
あちこちのラーメン屋を攻め、ラーメン屋の辞書となっている営業中師範。
ラオタ界の秩序を守る(牛耳ってる?)おばけ会長。
おばけ会長の一言で、ラーメン界のルールを破る無法者を粛正するロンリー眼鏡。
驚きのコミュ力でラオタたちを結ぶ女神ヤーブス=アーカ。
油が苦手なのにラーメンにかける情熱の凄まじいミカン姐さん。
いつも二人でラーメンを食べに来る可愛いコンビ神無月兄弟。
基本的に家族全員でラーメン屋を攻めるホッケー駒スク。
そして何より主人公のそばにいて、いつも主人公を助ける美女同僚の佐伯さん。
他にも小隊長や黒猫さんなど、ラーメン愛に溢れるキャラがいっぱい。
ラーメン・ラブストーリーなのか、ラーメンラブ・ストーリーなのかは読んで判断してください。
レビュアーの本人はラーメンが苦手です。
主人公の打木小麦ちゃんとは違う理由ですが、ラーメン、本当は嫌いじゃないのに苦手です。ラーメン食べに行こう、と言われたらできればご遠慮したい。
けれども、この話は面白い、のと……
ラーメン食べたくなります!
美味しいラーメンを知ってしまって、
そのきっかけが気になる男の子になってしまったら、
それはもうラーメンから離れられなくなる。
そして中にあるのは、確実な知識に基づいた幅広いラーメンの世界。
ラーメンが苦手な私、えーきちさんの影響で、ラーメンが気になってくるんですよ。現実で。
それはもう、今度の出張で変わり種ラーメンを持って行ってみようかな……とお店で足を止めてパッケージを見てしまうほど。
味わってみませんか。このお話。
*レビュアーの理由は体質的なものですが、このお話での理由はもっと繊細で、だからこそそれが取っ払われればラーメンも好きになる!
ラオタってご存じでしょうか。
わたしは知らなくてですね。ワロタの進化系かと思ってましたよ。
ラーメンおたくのことらしいです。
まずここで一つ知識が増えますね。
そしてさらにラーメン沼にハマるとこうなる、という異常、いえ、楽しい日常が垣間見えるようになります。いろんな専門用語も独特で面白い。
そんなラーメンに関わる知識も増える本作ですが、恋愛ものとしても楽しめます。
もうね、主人公の小麦ちゃんの元カレがひっでぇんだ。ひっでぇの。なーんだこの男は、目にコショウかけたろか。
彼女にとんでもないトラウマを植え付けるのですが、そこは「あらやだ♡」の展開が待っています。
来た、新しい恋!!
かと期待させておいて、結構、じりじりする展開。笑
SNSを通じて知り合ったラーメン仲間も登場し、小麦ちゃんの生活も賑やかになっていきます。しかも仲間のキャラが濃いんだな。あと既視感もあるしね。
何より、ラーメン小説ですからね、ラーメンがおいしそうなのです。
食べたくなる。読む時間に注意ですよ。
今すぐラーメン食べられる状況にいたほうがいいです。
ラーメン食べたくてちょっと読んだこと後悔するレベルですから。
SNSならではの謎も利かせている本作。語り手の小麦ちゃんは感じよく共感を得やすいキャラクターなので、つるっと読めちゃいます。
あー、ラーメン食べたいなあ。
もはや国民食となったラーメン。これを読んでる皆様の中にも、ラーメン好きという方は多いでしょう。
ですが本作の主人公、打木小麦は、ラーメンが大嫌い。
そうなったのも全部、ラーメンオタクことラオタのせい。
なにも本作、ラオタを非難しようとしているわけではないのです。
ただ、どんなところにもろくでもない奴っているのですよね。
小麦の元カレがラオタだったのですが、それが非常にマナーやモラルがなってない奴で、かつて小麦と一緒にラーメン屋に行った時に、ろくでもないことをしでかしたのです。
以来、小麦はラーメンもラオタも大嫌い。
おい元カレ。お前の身勝手な行動のせいで、美味しいはずのラーメンが食べられなくなったじゃないか。どうしてくれるんだ。
けどね、それってよく考えれば、決してラーメンが悪いわけではないのです。
そうでなくても、みんな大好きラーメンですから、普通に暮らしていても自然と接する機会はあり、そうなるとトラウマだって払拭できるチャンスはあるのです。
トラウマさえなくなれば、あとはラーメンを食べるだけ。
数年間距離を置いていた反動から、より一層美味しく感じることでしょう。
ちなみに本作を読むなら、最低でも家にインスタントラーメンかカップ麺をご用意。できれば、近くのラーメン屋さんにいつでも行ける状態で読むのをオススメします。
これでもかってくらい、ラーメン愛に溢れた作品!
主人公のOL、打木小麦さんは大のラーメン嫌い。
その理由は味が苦手なのではなく、過去に付き合っていたラーメンオタクの元カレのせい。
この元カレ、非常にマナーの悪いラーメンオタクで、昔一緒にラーメンを食べに行った時周りの人に迷惑を掛けまくったのです。その横暴すぎる彼の振る舞いを見て、ラーメンオタクもラーメンも大嫌いになってしまったのです。
こらー、元カレー、お前なんてことしてくれたんだー!
ラーメンオタクのせいでラーメンが嫌いになるなんて、悲しすぎますよ。
しかしよくよく考えてみれば、悪いのは元カレであってラーメンではありません。
元カレのせいで五年もラーメンを食べていなかった小麦さんですが、ふとした切っ掛けで再びラーメンを口にしておもったのです。
「ラーメンって、こんなに美味しいんだ」
ラーメン嫌いから一転。一気に魅力に取りつかれた小麦さん。
ラーメンを美味しく味わう描写が非常に濃厚で、作中で何度飯テロが起きたか分かりません。
作者様も大のラーメン好きで、ラーメン愛が止まる事なく溢れています!
アナタも本作を読んで、ラーメンの魅力に取りつかれてみてはいかがでしょうか?
ただし注意が一つ。夜中に読んだら、ラーメンが食べたくて仕方がなくなり、悶えちゃうかもしれません(笑)
カクヨム1と言っても良いんじゃないかってくらいにラーメンが大好きな、そして食べまくっている作者様による、ラーメンラブコメです。ラブコメですよね?!
もうほんとね、勘弁してくださいよ。
毎回毎回ラーメンの話しやがって。
ラーメン食いたくなるだろうがチクショウ。
そんでまたこのラーメンの描写がね、上手いんですよ。
伊達にラーメンいつも食べてないんですよ。
ラーメン食いたくなるっつーんだよドチクショウ。
ストーリーとしてはこうです。
かつて『ラオタ(ラーメンをこよなく愛する者)』な男性とお付き合いをしていた打木小麦ちゃんは、その彼とラーメンを食べに行き、それはそれは偉い目に合うのです。もうラーメンのことが一発で嫌いになる、ラーメンというか、ラーメン好きなやつもひっくるめて「滅ぶべし!」となるくらいのど偉い目に!(それは言い過ぎか)
ですが皆さん、よく考えてください。
ラーメンです。
老いも若きも大好きなラーメンです。
カレーが嫌いな人間はいてもラーメンを嫌いな人間なんていないんじゃない?ってくらいに大人気のラーメンです(果たしてそうかな)。
小麦ちゃんがラーメンを嫌いでも、ラーメンの方が黙ってないのです。違うな、黙ってないのは周りの人か。ラーメンは黙ってます。すみませんでした。
とにもかくにも周囲の勧めでラーメン食おうぜ!となるわけですけど、そこで「よっしゃ!いっちょ食ってみっか!」とはなりません。なんやかんやあるのです。なんやかんやあって、年間400杯のラーメンを食すイケメン・泉君の影響もあり、小麦ちゃんは立派なラオタとしての道を歩み始めるのです。
いまちょうど歩み始めたところで、なんかもういっきなり4日で12杯イケる猛者に成長しています!成長著しい!私は小麦ちゃんの身体が心配だよ……!
ちょっと私のラーメン愛が間違った方向に暴走し始めたのでこの辺にしておきますが、ほんと毎回毎回「チクショウ、またこんな時間に読んじまった!」って後悔するくらい美味しそうなラーメンが出て来ますので、皆さんも「クソッ、この時間に食べるのはさすがにギルティ……!」と地団太を踏みながら読んでいただきたいと思います。
空行が全然ないんですよ。
web小説ならたいていみんなやっている、セリフの前後とか段落区切りとかで空けている空行、あれがないんです。
ないのにしばらく読んでから気づいたんですよ。
空行ないのが全然気にならない文章、それはつまり読みやすい文章ということで。
読みやすさは大正義ですよ。
それはつまり、文章表現、ストーリーテリング、それらにつっかかるところがないってことですから。
何気なく読み進めてしまえるその文章のたくみさ、その至高の領域に私はいつかたどり着けるのだろうか。
この文章、まさにおいしいラーメンのごとく。
最後まで追い続けること確定です。追っかけさせていただきます。