秘玉の聖譚曲

国の守護聖獣に『王室の蒼(ロイヤル・ブルー)』と国を治める権利を賜ったアイオス皇家が治める国、ラングランス。
王都ルメスリージュにいた筈のユークレイスは、目覚めると第二の王都とも謳われる、避暑地としても有名な華やかなる都エルヴァンスドリスにいた。
馴染みの貴婦人ライアの元、彼女は不思議な雰囲気の生意気な少年と出会う。
「宝石調律師？　聞いたことがないわ！」
どこかいけすかない少年と行動を共にすることになったユークレイスだが…。
抜け落ちた昨晩の記憶。
ひどい頭痛。
誰かの声。
「貴女の御心が光と共にあるように」

彼女の抱える秘密とは？
宝石調律師と名乗る少年は何者なのか？