――女の子は男の子に、自分が病気で亡くなったら地獄に行くと語った。そのため、自分がいなくなったら、君を大好きな友人に、恋人になってほしいと告げた。切ない物語になると思いつつも、読み進めていくと、そこには驚きが待っていた。普通の恋愛だけではない展開が繰り返されるのだ。そして読み終えると、地獄とは裏腹の心境になりました。ネタバレしないで語るのは難しいけれど、意外な展開にハラハラにも似た心境となり、読み終えると、やはりジーンと心に残るのです。読み終えた時、きっと優しい気持ちになれるそんな逸品です。
大好きな彼女に病気が見つかったら。もちろん悲しむでしょう。でもそんな悲しい恋愛のお話だけではないのがこの作品の凄いところです。別れと同時に出会いがある。その出会いも永遠に続くわけではない。そしていつかは自分も・・・もう一度彼女と再開できる場所は、地獄なのでしょうか。天国!?それとも別の場所で・・・?
究極の選択、です。選択できるなら。私は、遺して逝きたくない。誰かに愛する者を奪われるかもしれない未来を予想したくない。けれど、この物語の登場人物たちは、限りなく優しく、遺される相手を思いやり、旅立って逝きます。……たとえ心の底では様々な葛藤を抱えていたとしても。※いい言葉が思い付かず、単なる感想のレビューになってしまいました。文才がなくてゴメンナサイ。
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