アイツは窓からやってくる。〜かつて最強だった俺たちが、無敵の夫婦にいたるまで〜

作者 さちはら一紗

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異世界で敵だった二人は今、現世で最強のバカップル。 さちはら一紗

【第一部完結・第二部恋人編開始】
優等生でお嬢様。とびきりの美人でスタイル抜群の高嶺の花。それが同級生・文月咲耶（ふみづきさくや）に抱いていたイメージだ。

ただしそれは二年前までの話。今のアイツは本物の「魔女」だ。その秘密を、俺だけが知っている。
そして彼女はわざわざ俺の隣に引っ越してきて、俺にだけやたらと絡んでくるのだ。

どうして高嶺の花の美少女だったアイツが、毎晩窓からウチにきてツンデレてくる魔女になってしまったのか。

それはこの二年間、ファンタジーな「異世界」で、アイツはラスボスの「魔女」として、俺は「勇者」として敵対していたからだ。

でも俺は知っている。アイツは昔、俺のことが好きだったということを。
そして今でも実は結構かなり──アイツは、俺のことを「好き」だということを。

なにせ彼女は隙だらけで、とてもわかりやすくデレてくるのだから。


しかし付き合うだのなんだのをするつもりはない。
せいぜい彼女とは健全な友人でいよう、と思っていたのだが。
互いに世界でただ一人、正体を隠すことなく話せる気のおけない関係は心地よく。
いつの間にか夫婦のような距離感と、なし崩しに半同棲状態になっていて……。

「勘違いしないで欲しいのだけど。わたし、あなたの幸せのためならなんだってしてあげるわ。……嘘じゃないんだからね？」
　

これは、デレやすくて隙だらけなツンデレ魔女が、自分にだけ素顔を見せて段々押しかけ嫁（ちょっぴりヤンデレ気味）になっていく、少しファンタジーでじれったいラブコメディ。

あるいは、かつて異世界で最強だった二人が本当の幸せを掴むまでの物語。



友達未満からのスタートで、 7話でデレ。
ハーメルン、ノベプラにて別タイトルで投稿。

目次

連載中 全143話

更新

  1. 第一章　友達以上編
  2. １節　アイツは窓からやって来て、俺はドアから部屋を出る。
  3. 第1話　アイツは窓からやって来る。
  4. 第2話　アイツは窓から帰っていく。
  5. 第3話　わたしは窓からアイツのところへ。
  6. 第4話　朝に遭遇するのは偶然じゃない気がする。
  7. 第5話　屋上で君を待つ。
  8. 第6話　わたしは屋上で鍵を開ける。
  9. 第7話　俺はドアから部屋を出る。
  10. ２節　清く正しい現代生活への果てしない道程。
  11. 第8話　認識のすり合わせは大事。
  12. 第9話　わたしは彼を家に引きずっていく。
  13. 第10話　醜態を晒した自覚はある。
  14. 第11話　現実はカレーより辛い。
  15. 第12話　窓で繋がる仲もある。
  16. 第13話　謎の少女に絡まれる。
  17. 第14話　クリームソーダを論じる。
  18. 第15話　わたしはあなたの姿を目で追う。
  19. 第16話　食べ物には叙情性があるらしい。
  20. 第17話　真面目に生きてたのにボロが出る。
  21. 第18話　誤魔化すにも無理がある。
  22. 第19話　ふたり並んで帰路に就く。
  23. ３節　夜が明けるまでは側にいて。
  24. 第20話　うるさい心臓。
  25. 第21話　ちゃんとノックはした。
  26. 第22話　あなたにはもっと奥まで。
  27. 第23話　わたしの初恋。
  28. 第24話　魔女は祈らない。
  29. 第25話　わたしの知らないあなたのこと。
  30. 第26話　わたしはひとり岐路に立つ。
  31. ４節　それは恋の成れの果て、だとしても。
  32. 第27話　腐った青色。
  33. 第28話　願うはあなたの幸福ただそれだけ。
  34. 第29話　あの日の続きを。
  35. 第30話　愛の証明を。
  36. 第31話　アイツが先か、俺が先か。
  37. 第32話　自己の証明を。
  38. 第33話　ブリキの心臓、だとしても。
  39. エピローグa　俺は窓から会いにいく。
  40. エピローグb　寧々坂芽々と普通の幼馴染。
  41. 幕間　
  42. 幕間1　第0.5話　校外学習での一幕。
  43. 幕間2　第7.5話　昼休みの屋上での一幕。
  44. 幕間3　第34話　体育祭での一幕。
  45. イラスト／第一章登場人物紹介
  46. 第二章　恋人未満編
  47. １節　窓際の小公女。
  48. 第1話　認識のすり合わせはやっぱり大事。
  49. 第2話　あだ名は深入りの免罪符ではない。
  50. 第3話　現実はそこまでファンタジーじゃない。
  51. 第4話　いざとなったら駆け落ちする。
  52. 第5話　プロポーズは済んでいる。
  53. 第6話　君と食べる飯のことしか考えてない。
  54. 第7話　彼女の理由。
  55. 第8話　友達の家にお呼ばれする。
  56. 第9話　お茶会で恋話。
  57. 第10話　わたしの完璧な人生計画。
  58. 第11話　もはや親公認と言っていい。
  59. 第12話　わたしの初恋、再想。
  60. 第13話　夜の屋上は天体観測のためにある。
  61. 第14話　そもそも屋上は告白のためにある。
  62. 第15話　わたしはあなたにもう一度恋をする。
  63. ２節　雨とよだかの海。
  64. 第16話　初デートの待ち合わせをするだけ。
  65. 第17話　君の好きな格好くらいはしてもいい。
  66. 第18話　サプライズには弱い。
  67. 第19話　なんでもないような幸せのこと。
  68. 第20話　今更間接キスとか。
  69. 第21話　高校生はラブホに入れない。
  70. 第22話　手を繋いで、約束をする。
  71. 第23話　最強だって風邪くらいは引く。
  72. 第24話　恋人未満にキスは許されるだろうか。
  73. 第25話　幼馴染は窓からやってくる。
  74. 第26話　不純異性交遊はまだ許されない。
  75. ３節　地下の国のリトルウィッチ。
  76. 第27話　真実はいつもおおまかにひとつ。
  77. 第28話　魔法使いは窓からやってくる。
  78. 第29話　ガラスの靴も履けやしない。
  79. 第30話　それでも少女は夢物語を愛している。
  80. 第31話　それでもわたしは今を愛している。
  81. 第32話　恋の証明を。
  82. 第33話　戦闘中にイチャつくべきではない。
  83. 第34話　絶対の証明を。
  84. エピローグa　いつかわたしにキスをして。
  85. エピローグb　笹木慎と普通じゃない幼馴染。
  86. 幕間　
  87. 幕間1　15.5話　ラーメン食べるだけ。
  88. 幕間2　15.9話　本の話をするだけ。
  89. 幕間3　?話　合気道部での一幕
  90. 幕間4　26.5話　水泳の授業での一幕。
  91. 幕間5　35話　病室での一幕。
  92. イラスト／二章登場人物紹介
  93. 第三章　夏休み同棲編
  94. １節　幼年期が終わらない。
  95. 第1話　一緒に暮らす、夏だから。
  96. 第2話　魔王と一緒におにぎりを焼く。
  97. 第3話　結婚しちゃえばいいんだ。
  98. 第4話　好きな人の名前を付けて飼う。
  99. 第5話　初めての夫婦喧嘩。
  100. 第6話　この夏がずっと続けばいいのに。
  101. 第7話　かつての親友、かつての話。
  102. 第8話　キャットファイトには向かない職業。
  103. 第9話　ずっとこうしたかったの。
  104. ２節　蚕は胡蝶の夢を見るか。
  105. 第10話　抱きしめるには少し足りない。
  106. 第11話　一方その頃芽々はハワイにいる予定。
  107. 第12話　君とクソ映画。
  108. 第13話　たかが膝枕で。
  109. 第14話　笹木慎と多分普通の友達。
  110. 第15話　幽霊は普通に怖い。
  111. 第16話　それから饅頭も怖い。
  112. 第17話　ついでにストーカーが怖い。
  113. 第18話　人殺しの分水嶺。
  114. ３節　君は無慈悲な夜の魔女。
  115. 第19話　完璧な朝、なんて全部嘘。
  116. 第20話　それがあなたの奈落と今更知って。
  117. 第21話　世界をお救いください、さもなくば。
  118. 第22話　手向け花の追憶。
  119. 第23話　祈りに報いはなく、言葉に力はなく。
  120. 第24話　願えど魔女に人は救えない。
  121. 第25話　ある日人生に隕石が落ちてきて。
  122. 第26話　彼女こそが星だった。
  123. 第27話　魔女は窓からやってくる。
  124. 第28話　それでも世界を、貴方は。
  125. ４節　俺たちの戦いはこれからだ。
  126. 第29話　おやすみなさい。
  127. 第30話　目が覚めると隣には。
  128. 第31話　夏はまだ終わらない。
  129. 第32話　祭りは別腹、駆け引きは大事。
  130. 第33話　人の色恋に茶々を入れる。
  131. 第34話　わたしたちはきっとこれから。
  132. エピローグa　君といつかの約束を。
  133. エピローグb　鈴堂瑠璃と消えない初恋。
  134. 幕間
  135. 幕間1　七月初、同居における厳密なルール。
  136. 幕間2　七月中、焼肉を焼くだけ。
  137. 幕間3　八月末、人の膝の上でゲームするな。
  138. 幕間4　八月末、いつかあなたが光輝いても。
  139. イラスト／三章登場人物紹介
  140. 第四章　文化祭恋人編
  141. 1節　愛してるがまだ言えない。
  142. 第1話　恋人に夜這いを仕掛けるな。
  143. 第2話　惚気に闇を混ぜるな。
  144. 第3話　恋人の我儘は聞くもの。
  145. 第4話　愛の定義。
  146. 第5話　オカ研には幽霊部員しかいない。
  147. 第6話　魔王も聖女もかたなし。
  148. 第7話　現世スピードラーニング聖女。
  149. 第8話　恋人は似るもの。
  150. 第9話　ひーくんのひはヒモのひ。
  151. 2節　かつて望んだ未来はここに。
  152. 第10話　文化祭ウェルカムバック。
  153. 第11話　彼氏の親友に嫉妬するな。
  154. 第12話　もしも来年があったなら。
  155. 第13話　ゲーミング洗脳。
  156. 第14話　ドキドキ天文部。
  157. 第15話　脳破壊NTR呪術。
  158. 第16話　恥ずかしい服ならいつも着てる。
  159. 第17話　洗脳VS耳掻きVS尊厳。
  160. 第18話　途中式が導き出せない。
  161. 第19話　かつて望んだ未来と爆弾。
  162. 第20話　ヤバい学校はヤバい。
  163. 第21話　デートしようよ、センパイ。