概要
鼓膜を響かせて、身体の内側に滑り込む声は私の胎内を満たして潤していく。
アコースティッコフィリア。―…音響性愛という愛好家がいるのをご存じだろうか。甘い歌声をセクシーヴォイスというように、声は視覚以上に性的に感じられることがある。人の息継ぎや、溜息。笑い声、泣き声が私には蠱惑的に耳に届いた。
相川月路は歌手を目指して上京してきた。今日は、音楽芸能事務所ミュージックキャビネットの第二次オーデションの日。月路か会場で、樋口翡翠という同じく歌手を志す女性と出会う。
―…彼女の声は、月路にとってのアフロディジアック・ヴォイス【催淫効果のある声】だった。
相川月路は歌手を目指して上京してきた。今日は、音楽芸能事務所ミュージックキャビネットの第二次オーデションの日。月路か会場で、樋口翡翠という同じく歌手を志す女性と出会う。
―…彼女の声は、月路にとってのアフロディジアック・ヴォイス【催淫効果のある声】だった。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?