回れ、車輪よ――少女の切なる想いを乗せて。歩め、少年よ、少女と共に。

「彼女がいない」と教室で罵られた少年・辰馬が「いる」と思わずついた嘘。
そこを「私なの」と、辰馬を窮地から救った少女・知佳――彼女は車椅子に乗っていた。

意地を張った上での「嘘」から始まった、少年と少女の「恋」の物語は、車輪のように軽快に回っていく。しかし、その轍は一本道ではなく、時には曲がりくねっていき、回転を止める時もある。

止まってしまった回転を動かすのは――少年の想いであり、少女の願いだ。


「嘘から始まり、そして」というラブコメを描きつつ、車椅子というキー・アイテムを用い、それをめぐる人間模様を活写していくところは、お見事としかいいようがありません。
むろん、お色気や下ネタ、ボケツッコミと、容赦なく笑わせにくるところも最高です。
サイドストーリーも、これサイドじゃなくて本編でいいよってぐらい芯が入っています。

ぜひ、ご一読ください!



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