概要
ただ、もう一度会いたかった。
神様に聖なる武具を与えられた聖女と勇者が魔王を封印してから百五十年が過ぎ、
再び跋扈する魔獣たちに人間の平穏は脅かされていた。
魔獣よりも巨大で強力な魔物も出現数を増し、魔王の封印が解けかかっているのではとまことしやかに囁かれ始める。
王国中枢はこの難題に立ち向かえる者<封印の聖女>を探すために。
街中に看板を立てた——
修道院育ちの貧しい少女エタが偶然それを目にする時。
十字傷の聖職者、隣国から嫁いできた王妃、お伽噺の勇者の血を引く王太子、膨大な魔力を有する騎士団長、百五十年以上生きる老魔族、そして国に叛意を抱く者たち。
思惑は交錯し、事態は混迷する。
王国とは、世界とは、魔王とは。
そして、封印の聖女とは何者だったのか——
【主な登場人物】
エタ・・・・・本編主人公、十五歳少女
再び跋扈する魔獣たちに人間の平穏は脅かされていた。
魔獣よりも巨大で強力な魔物も出現数を増し、魔王の封印が解けかかっているのではとまことしやかに囁かれ始める。
王国中枢はこの難題に立ち向かえる者<封印の聖女>を探すために。
街中に看板を立てた——
修道院育ちの貧しい少女エタが偶然それを目にする時。
十字傷の聖職者、隣国から嫁いできた王妃、お伽噺の勇者の血を引く王太子、膨大な魔力を有する騎士団長、百五十年以上生きる老魔族、そして国に叛意を抱く者たち。
思惑は交錯し、事態は混迷する。
王国とは、世界とは、魔王とは。
そして、封印の聖女とは何者だったのか——
【主な登場人物】
エタ・・・・・本編主人公、十五歳少女
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!軽めの文章で描かれる重厚な物語
人族と魔族、勇者と聖女、選別の儀式、聖職者の思惑、商人の娘、貴族の利害。
これらは僕も良く使うテンプレですが、沖綱真優さんの『君が守った安穏としたこの世界を』は設定が緻密で重厚です。
なんとなくサラッと誤魔化してないんですよ。きちんと裏があって語られているから説得力があるんです。
例えば、儀式一つも取ってみても「はい、光りました」「選ばれました」「良かったね」となってない。
だからこそ、惹き込まれるし、魅せられる。
そして、文章自体はなるべく難しい言葉や用語を使ってないから読みやすいし、前に進んでいける。冷めて現実に戻されないのがとても良いです。
これ、腰を据えて読みたくなる。僕…続きを読む