番外篇終了のための、あとがきと云う名の伝言
朝・昼・夕・夜。
皆さまは、どの時間帯がお好きですか?
私は「夕」が、いちばん好きです。
春~夏ならば十八時三十分から二十時ごろまでの、
秋~冬ならば十七時から十八時三十分ごろまでの、
不思議な色の時間。
昼と夜の、あわい。その境界線に佇んで日の暮れていくさまに一日の終わりを重ねて「しみじみ」するのではなく、私の場合、「いまから始まる」という気がするのです。本能が夜行性なのね。
前世は「おしゃれ猫ひいなฅ^◕ﻌ◕^ฅ(遊井そわ香さま命名・絵文字も、そわ香さまによる)」だったに違いありません。
そんな前世の記憶を今世に引き継いでしまったから、「朝」と「昼」は
低気圧は雨と頭痛を運んでくるけれど、曇りというお天気は大好きです。眩し過ぎる太陽光のほうが
そんな私は自由に単位を取って時間割を組めた学生時代、
「夕」からめざめる貴重な遊び場。
それがライヴハウスでした。
「夜」から始まり「夜明け前」まで続いた少人数のうちあげ。
それはファミリーレストランで開催されていました。
コロナ禍、あの楽しかった遊び場は閉鎖されたり消滅したり。
もう行きたくても行けない場所になりました。途端に楽しかったあのころの記憶が
グルーピーの皆サマは実在しました。
月夜の大移動エピソードも実話をもとに生成しました。
記憶が色褪せないうちに書き留めることができて
朝方から学業や仕事に従事される方々は、午前二時を廻ると眠くて仕方ない御様子でした。
バンドのお兄サマに「若い身空で」なんて云われましたっけ。
あなただって若いぢゃないのって思いましたけれど、云いませんでした。
思い返してみますと、その御方は「若い」って表現するには似合わない、真に「
「若い」を「
世俗から遠いところに魂を咲かせる
その花は少年で在り
人生の盛りの「余白」の時間に生命の
年齢不詳の
各々に死にたがりで生きたがりでした。
絶対的に咲いていたい
夜な夜なライヴハウスに集う
千切れそうな心を必死に繋ぎ止めていた雛鳥たち。
そんな心象が、ありありと浮かぶのですね。
あの狂おしさは何だったのでしょう。
「昼」と「夜」のあわい、つまりは「宵」と表現される時間を散歩しておりますと、徐々に
そして小説を書くのですけれど、悪いことに太陽光だけではなく、
本日を
休み休み、持続可能な範囲の活動を楽しんでいきたく思っております。
番外篇までお付き合いくださって、ありがとうございました。
夏に使うのは
いちばん好きな御手紙の結びを書きます。
「いずれ春永に」
季節がめぐるころ、
二千二十一年八月八日 宵澤ひいな
アノレキシアの百合 宵澤ひいな @yoizawa28-15
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