概要
キミとボクの2020年の夏に「宝物」は、儚く眩しくキラめいていた。
2020年の夏期休暇から
2015年の夏期休暇へ
時間旅行の果てで
「ボク」が取り戻したかったモノとは
・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━
SF要素は淡いです。
タグが表すとおりの要素を含みます。
ご了承のほどお願い申し上げます。
2015年の夏期休暇へ
時間旅行の果てで
「ボク」が取り戻したかったモノとは
・‥…━━━・‥…━━━・‥…━━━
SF要素は淡いです。
タグが表すとおりの要素を含みます。
ご了承のほどお願い申し上げます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!投げ出された手首の、その先へ。
主人公はソラという少年のピアノの音を聞くために、街路樹を抜ける。
ソラは主人公にとって、とても大切な存在だった。ピアノを弾くその手で、ナイフを弄び、手首にいくつもの傷を作る。ソラは学校はずっと休んだままで、日光を嫌い、影の中で生きてきた。そして、生きるのが辛いから、終わりにすると言う。
主人公は手首を切るソラを止めなかった。それは彼の生きるための儀式だったからだ。止めろと言うのは簡単だ。でも、それではいけないのだ。
そして、ソラが弾くピアノの音が止んだ。
主人公はそれでも、ソラの奏でるピアノの音色に導かれる。
そして、主人公は――。
レヴューを書くことがためらわれるほど、美し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自らを追い詰めすぎないしなやかさと、ゆっくり空を見上げる大らかさ。
色々な生き方がある。
これは、今まさに大切にしなければならない気持ちだと思います。
思わぬ感染症の拡大により、人生を大きく狂わされつつある人が急増しています。
それでも、命があれば。
決して「おわり」なのではない。必ず、季節は巡ります。
今、思い通りにならないことに直面しても。
投げ出すのではなく、騙し騙しにでも、進める道を選ぶ。
苦しむ友へ向けて主人公が贈った言葉は、静かに深く心に染み込みます。
自らを追い詰めすぎないしなやかさと、ゆっくり空を見上げる大らかさ。
そんな柔らかさを持つ心が、今、最も大切なのかもしれません。