爽やかに苦く甘く

 上等なカクテルを味わったような読後感。
 本作は、読み進める最中もさることながら読み終えたあとにこそ頭の中を駆け巡る響きに身を任せるべきであろう。
 世間全体からすれば無力なはずの二人が、そして事実押し潰されかけるのだが、それでも力強い生命を見せつける。
 詳細本作。

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