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美術館に集う雛鳥たち~白百合色の髪のミヨシくん~

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再び宵澤ひいな美術館です。

二回目の展示は『愁いを知らぬ鳥のうた』に頂いた雪白の髪(銀髪)のミヨシくんです。

やわらかい光が射しています。
十年にも及ぶ晩年の時間。
十歳のフォルムで二十歳の青年の心を持つミヨシくん。
その生命力が白く儚く輝いているような絵の背景には、濡れ羽色のグランドピアノ。
雪白と漆黒とミヨシくんの座っている緋色の椅子のコントラストが印象的です。

心あらわれるような……と云うと、ありきたりでしょうか。
別の言の葉を探しましょう。
──浄化。
そう、心を浄化してくれる絵です。
付着した余分なモノをあらって、聖らかで大切なコトだけ、のこしたい。
そんな祈りの光に癒される一枚。

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観音様を描くようなイメージで仕上げてくださったそうです。そのイメージは私の中で弥勒菩薩に繋がり、『アノレキシアの百合』の番外篇『アンドロギュヌスの雛』のミロクちゃんというキャラクターのイメージへと続いていくのです。

お心の伝わる美しい絵、本当にありがとうございました。

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