かつて、白百合という架空の病によって止むを得ず成長を止めてしまった人々の物語を書きましたが、実際にノンフィクションで成長が止まってしまう病があるとすれば、アノレキシア(拒食症)ではないかと模索しておりました。
『アノレキシアの百合』の主要キャラクターは大人ですが、成長に背を向けて退行したい思念を持っています。それが死念に変わり果てる前に、さて、どう生きましょうか? そんなテイストの少し痛い現代ドラマでございます。
この小説は平成の時代にプロットを書き上げており、カクヨム登録以前より、長々と熟成させていました。あと1~2年、熟成期間を要するつもりでした。しかし、昨今の新型ウィルス蔓延による社会の変容を受け、これ以上、熟成させておくと腐乱するばかりの内容と鑑み、このたび公開することにいたしました。
ただひたすら迷わず走り続けたい想いで、第6回カクヨムWeb小説コンテスト(キャラクター文芸部門)にエントリーさせていただきました。
内容は暗めですが、明るい心持ちで「書く」も「読む」も楽しみたい所存です。
よろしくお願いします❤
※本作に集中したい思いがあり、過去作の大半を下書きに戻しております。
全61回の連載終了後、もとに戻す予定です。申し訳ございませんm(__)m