ワンコイン・ワンウォーク

追記：カクヨム甲子園２０２０中間選考通過作品……一話切り研究会とは関係ありません

「とにもかくにも、百円だ。君のような性根の腐ったオタクに、僕がエスコートしてあげるなんて、今後三千回転生してもそう機会はないだろうからね」

後者はともかく、まぁ確かに百円ってのは確かに安すぎる。
辻山翔は海辺の田舎で育った真正のオタク、現在十七歳。いろんな事件が絡み合って、結果この隣にいる―――ような気がする謎の存在と共に日々を過ごす羽目になった。

【三次元に興味を持ってはいけない】

俺の生涯を通しての矜持ゆえに、リア充だらけのこのド田舎で生き抜くにはそれ相応の覚悟と後悔が付きまとう。
そんな俺の協力者……つっても、目に見えない謎の存在なんだが名前を『ミム』といって、これに毎日現実を教えられる生活を送っ…続きを読む