ミズキとミユキ【適合者シリーズ6】
東江とーゆ
水希と美由紀
白鳥台高校1年生の日下美由紀と小早川水希は、協会のメンバーだ。
協会は、外宇宙の脅威の秘匿を目的とする団体で活動が公にされることはない。
外宇宙には様々な種族や個体が存在する、地球が存在する宇宙とは異なる法則が支配する世界だ。
外宇宙の法則が地球に持ち込まれると、人間の知覚では怪奇や魔術として扱われる。
外宇宙の法則を支配する神々『外なる神』の下、外宇宙の世界の種族や個体は、人類から見れば神々としか思えないような強力なリーダーたちに隷属している。
リーダーたちの一部は、遥か昔に地球に来訪した者もいた。
これは太古のある時期、地球が存在する宇宙が外宇宙の影響に強く晒された時期と重なっている。
時を経て外宇宙の影響が弱まると、リーダーたちは仮死状態となり休眠期に入る。
この慈悲深い差配によって人類は、現在地球での束の間の繁栄を享受している。
人類の中でこの秘密を知り得る者は、外側の力でかつて地球に君臨したリーダーたちを『旧支配者』と呼び恐れている。
ある者は畏怖する余り信仰の対象とし、またある者はその脅威から人類を守護しようと無謀な企てに狂奔する。
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日下美由紀は見鬼という『人ならざる不可視の存在』を見ることができる能力者である。
協会は幼くして路頭に迷っていた彼女を拾った。
ショートヘアで何時も前髪を上げている、猫目の丸顔。
背丈は小さいが表情や目つきは物憂げで思慮深く幼さを全く感じさせない、それどころか冷たい印象すら漂う。
小早川曰く『ミニマムなのにクールビューティーでギャップ萌、無表情の美少女』
一方、小早川水希は女子としては長身で、山村聡太郎と同じくらいの背丈。
四肢はスラッと細くて長い、細いウェストに大きな胸。
ロングヘアで、顔立ちは端正で卵型。
整った美形で凛とした容姿だが、気さくで気取らず茶目っ気があり男女ともに人気者で社交的だ。
そんな彼女には『外宇宙に住むクリーチャーまたはその影響を受けたクリーチャーと遭遇した他人の記憶を白昼夢という形で知覚できる』という変わった形の記憶リーディング能力がある。
小早川は小学生の時。
外宇宙のクリーチャーであるプラネテスと遭遇しており、能力はその時に覚醒したと考えられている。
小早川は高校に入学して1カ月も経っていないが、幼馴染で協会員の山村聡太郎に再会。
白昼夢のリーディング能力によって協会と接点をもち、入会が仮承認されたのだ。
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