第6話
ふとあの人の事を思い出す。
三年前、戦争が始まった頃に俺達の前に現れた。
それなりの自由の為に戦う仲間はあの「平和主義者」を影のリーダーとし、彼の支援の下で戦った。
すぐに散るはずの最後の願望は、彼の金と武器のおかげで長引いた。
自由を欲するあまりに勃発したこの最終手段、この特攻は、彼のおかげで自殺ではなくなった。
仲間は神が舞い降りたとでも思っているそうだが、俺は違う。
そこに愛を感じなかったから。
だから、今の欲があるんだと思う。
今日も変わらない。
砂漠からボツボツと生える赤い岩を拠点とし、俺達は今日も戦争を続けている。
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