第14話

「カール、ロボットが到着した。これからメンテナンスの為に工場までもっていくよ。よろしく」

アレクサンドルから電話が入った。

気付いたら外でトラックが数台停まる音がした。重い荷物を降ろす、いや、荷物が降りる音がしたんだ。

上の倉庫に踏み入る足音が続く。

獣の唸りのような地響きがやっと静まった時、静寂に埋もれながら階段を上った。

せっかく地下まで来たのに、カルラと向き合う事が出来なかった。

二階でロボット達は綺麗に整った列を作って待っている。厳しい試練を成功させ、マイホームに帰ってこれてホッとしてるんだろうか。

俺は新しい大佐として前に立った。

「特別任務を果たしてきた奴は手を上げろ!」

ロボットが二十体ほど手を上げた。

「まあいい、これからも機会はある。手を上げた奴は俺についてこい!」

綺麗な列にひびが入り、階段へと向かう俺にそれがついてくる。

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