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 目が覚めたとき、少女はどこにもいませんでした


 洞くつの中を駆けずり回って少女の姿を探しても


 もう、少女はどこにもいませんでした


 ミミックは、どうすることもできなくて


 ただ、ほの暗い洞くつの中で


 彼女が帰ってくる時を、じっと待ち続けていました


 そういえば彼女がなにかを言っていたような気もしましたが


 それが現実なのか、夢なのか


 はたまた、少女がいたことすら本当のことだったのか


 彼にはもう、それすら分かりませんでした


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