白く細いその腕で、儚き銀の狼はすべてを守る。愛も命も、尊厳も。

人狼の村に住むレティリエは狼になれない女の子。そんな彼女が思いを寄せるのは、村でも一、二を争う強い狼のグレイル。
幼馴染みのグレイルは、村で肩身の狭い思いをしているレティリエを心配して、何かと気遣ってくれているけれど……二人が結ばれることはない。
そこから始まる人狼の恋の物語。

特筆すべきはなんと言ってもヒロインの強さです!!
村では役に立てない厄介者と蔑まれているレティリエですが、本来の彼女は芯のしっかりとした強い女の子。狼になれなくても、彼女は立派な狼の一族だと最後まで読んでそう思いました。
狼社会でトップに立つであろう実力者のグレイルとは、また違った強さを持った格好いいヒロインです。
普段わたしは大抵ヒーローに目がいきがちなんですが、この作品は終始レティリエから目が離せませんでした。それくらいに彼女の生き方、その志、そして秘めた恋心もすべてが素晴らしかったです。私の方が惚れてしまった(笑)
外見はとっても儚げで守ってあげたくなるイメージですが、その細腕に守られていたのは……。

もふもふ人外と、守られるだけじゃないヒロインがお好みの方ならハマるかと!!

私もレティリエのジャムが食べたいです(*´Д`*)

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