あなたとなら、きっとどんな道も歩いていける

雨の夜、異形の獣に襲われたルシェラを助けたのは、美しき銀髪の悪魔だった。因縁に囚われた二人の甘く危うい出会いは偶然か、必然か、果たして――。

悪魔と聖女の末裔、禁じられた恋のゆくえに、始終はらはらしっぱなしでした。特に物語後半の盛り上がりといったら…!
レヴィリウスとルシェラの、互いを思いあってるのにすれ違ってしまう感じもたまりません。レヴィリウスの不器用(でも色気満載)なアプローチに翻弄されつつも、「これは本当に、自分に向けられた愛なのか」と悩むルシェラに…大変にもだもだとした気持ちになりました…。けれどだからこそ、ルシェラが最後に下した結論に、彼女の覚悟の本気さも感じた次第です。

甘さと色気漂う、美しきダークファンタジー。ぜひ一度、ご一読ください。

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