誰かを想って紡がれる歌は、孤独な宇宙を優しく繋ぐ

美しい歌声をもつ歌姫フィオンは、彗星カラスに声を奪われてしまう。カラスのしゃがれ声しか出せなくなった彼女の前に現れたのは、偏屈な作詞家のエイサだった。公演が間近に迫る中、果たして、フィオンは声を取り戻すことができるのかーー?

子供の頃に大好きだった物語を思い起こすような、優しくて心の踊る物語でした。エイサをはじめとする、一癖も二癖もあるキャラクターたちも愛おしいのですが、個人的には、彗星カラスやシリウス・ペンといった固有名詞のセンスの良さも推したいところ…美しく、とても想像力がかき立てられます。

フィオンの声を取り戻すための旅を通じて、少しずつ明らかになっていく縁にも目が離せません。みなさまぜひ、ご一読くださいませ!

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