キンタ(マ)バース(ト)

作者 詩一@シーチ

165

58人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

レビューを書き出す前にまず一言、お伝えしておきたいことがあります。

本作のタイトルにギョッとしたあなた。その感覚はまったく正しいです(笑)

そして実際に読んでいただければ、タイトルに嘘偽りなく、しかしてあなたが想像していた内容とは十中八九、違う内容であることに驚かれるはずです。


さて、それではレビューを始めて……いきたいところなのですが、少しでも内容に言及してしまうと読者の驚きを奪ってしまうことになるので、正直詳しいレビューを書くのは野暮というものです。


私から言えることは、本作は男女の役割、生命の神秘について考えさせてくれる作品だということです。


「こんなタイトルで何を言ってるの?」と思われるかもしれませんが、まぁ騙されたと思って読んでみてください。期待を裏切らないことだけは保証しますから。


とくに“付いている”紳士諸君はぜひ読んでください! 大切なパートナーのいる人、あるいはパートナーを持とうという人は知っておいて損はない内容ですので!

★★★ Excellent!!!

読んですぐに頭に浮かんだのは、「こういう昆虫いそう」でした。昆虫って、哺乳類からは想像できないような生殖行為をするのがいるじゃないですか。こういうのもいそうです。しかも卵みたいに丸い玉だし。
主人公の立場に立ってみると、短い期間に性と生と死を三位一体で味わえる挙げ句の彼岸旅行なので、ちょっとうらやましいと思いました。
発想にひたすら驚き、楽しませていただきました。

★★★ Excellent!!!

とにかく読んで下さい。
異論反論は当然あると思いますが、本を(文章を)読むとはそういう事だと思います。
この作品のテーマについて結論づける必要は無いです。
何かを考える事が大事なのです。
考える事を放棄するのは人である事を辞めるに等しいと個人的には思っています。
この作品をキッカケに、考える事を思い出して練習しましょう。
きっと為になる事請け合いです。

ちょっと褒めすぎたかな……。
しかも何様?

★★★ Excellent!!!

読了して最初に思い浮かんだのは、「カマキリ」でした。

タイトルの掛けことばに隠された意味がわかったとき、新たな命を授かるということへの畏敬の念が湧きました。
音からイメージする軽さはありませんでした。
この凄絶な物語を、皆様も是非。


……男性は出産の痛みに耐えられないそうです……

★★★ Excellent!!!

実は私もそうでした。
タイトルを読んでそっとブラウザを閉じていた人間の一人です。
でも、だからこそ言いたい。
内容を読まずにタイトルだけで食わず嫌いすると後悔しますよ、と。
表面的に見えているものだけでなく、深堀りしてみるとまた違った世界も見えてくる。そんなお話です。
男女問わず、ぜひどうぞ。

★★★ Excellent!!!

この作品の性は歪んでいる。性質が、役割が、構造が、倫理が、歪んでいる。この作品を通して現実を透かし見る時、あなたの目には何が映るか……?

あらゆる面から性の在り方を問う、歪で狂った物語です。タイトルのせいで敷居が高く感じられるかもしれませんが、確かなテーマを持つ傑作です。

ぜひご一読を。

★★★ Excellent!!!

はい、そこのアナタ、タイトルとキャッチで「何だこれは」って思いましたよね。いや、私も思いましたから同類です。でもね、内容がすごいんですよ。ネタバレになりそうなので具体的には言えませんがとにかくすごい! ぐいぐいきます。
あ、でもちょっとだけ内容について触れますね。これ読み進めるうちに現代社会の妊娠と出産のことを考えると思うんです。やっぱり子孫を残すって大変なんですよ。
え?
「どう大変なんだ」ですって?
それは本作を読めばわかりますよ。ぜひ、ご自分の目でお確かめください!

★★★ Excellent!!!

これは凄まじい問題提起だ…と拝読させていただいて、震えました。問題提起であり、疑う余地もないような常識こそ疑えという注意喚起でもあると思います。
常識とは社会が産みだすものですが、動物的本能に基づくものでもあります。
出産は女の役割である。という常識がひとつ、覆されることによって読者はドミノ倒しのように様々な疑問を抱きます。
夫婦になったらこどもを作るのが常識。
こどもこそが夫婦の愛の証、……でもそれってほんとうなのか。
こどもを作らなければ夫婦愛にはなんの証もないことになってしまうのか。いやあ、そんなはずはないでしょう。こどもがいなくても、仲睦まじく、愛に溢れた豊かな関係を築いているご夫婦もたくさんいらっしゃいます。
子孫を残すことが人生の意味であり最大の幸福。
……ほんとうにそうでしょうか。
他にも残せるものはいっぱいあるし、幸福だってひとそれぞれのかたちがあるはずです。

ちょっと考えればわかることなのに、常識というものに縛られているから、普段は「それが正しい」と疑いもせずに過ごしているわけです。
その常識をかさに着て、誰かを責めたり差別したり、あるいは常識に縛られて自己嫌悪に陥ったりしているのではないでしょうか。

常識、一度でいいから、疑ってみませんか。
男女問わず、様々な読者さまに読んでいただきたい、衝撃の短編です。

★★★ Excellent!!!

突拍子もない話が、淡々とした語りで綴られています。なぜ男が? などの説明がまったくありませんので、これなんぞやと最初は戸惑いますが、そのぶん先が気になって、読んでいるうちにだんだんはまります。
物語中の描写を想像すると笑けてきます。ふたつ大きなものをぶらさげて、おっちらこっちら歩いているんですから。
でも、コメディではありません。その実、メッセージ性が強くて、オチはシュールです。シュールかつ残酷でもあります。
皆さんも不思議な世界観を味わってください。

★★★ Excellent!!!

生物の世界ではよくある、なぜこうなった!?という仕組み。
これは、それに対しての、人類の最大の武器である言葉によっての反撃だ。
性のメカニズムに対する、斬新な風刺、ではないでしょうか?
「小説による表現」のパワーがどれだけ凄いかわかる。
常に世界の奥底までを見通す詩一さんならではの作品でしょう。

★★★ Excellent!!!

タイトル的にちょっと読みづらく、本当はこっそり読んで反応しないつもりだったのですが(笑)。

もしも男性が子どもを産む世界だったら……というのが短い物語の中でわかりやすく描かれています。

ラストシーンも、やはり出産は命がけなんだということを思い出させてくれました。
現代は医療が発展したおかげで母体の死亡率はそこまで高くないと思います。
しかし、本来出産は死と隣り合わせのこと。
キャッチフレーズも込みで、なんだか生物の本来の姿を見たような気がしました。
(※To 詩一さん:キャッチフレーズである程度ネタバレしていると思うので、このように書いております。問題ありましたらご一報ください)

運営に削除されずに残ってほしい作品です。
このような物語こそが妊娠・出産がいかに大変で偉大なことかを、実体験として経験できない男性に教えてくれると思います。
女性もたくさん学ぶところがある作品だと思います。

異性への理解を深め、男女の距離を一歩縮める名作。
皆様も是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

バースとバーストが同時に存在する。
笑えるようでいて、とても寂しい感じもある。
でも、最後に残るのは、産んでくれた人への感謝か。

ーーーーいや、

しかし、

色々考えさせつつも、それらを全て吹き飛ばすほどの圧倒的なビジュアルインパクト、アイデア。やはりそれこそが、この作品の真骨頂だろう。

タイトルも考えられている。
文章も洗練されている。
読んだ人間になんらかのタネを残すであろう、ネタ枠には収まらない素晴らしい作品!!!

★★★ Excellent!!!

レビュー2個あります。

その1R15表現について
この作品、R18指定食らって警告されちゃったんですよ、1話目が。
それで削りに削って表現を徹底的に変えて今の状態に。これでもまだ……という人はいますが、運営からはR15以内という判断を受けています。
そう、これくらいせめてもR15なんです。えちぃ部分を直接書かずに、やってる描写を隠喩比喩、障子の先のような状態にして書けば、R15なんですよ。まあこの作品R15ぎりっぎりだとは思いますけども(笑)。

みなさん、これくらいは攻めることができます、直接描写はご法度ですが、こういう書き方なら大丈夫なんです。読んで読んで攻めていきましょう。
そして作品を死なせまいと奮闘したシーチさんの執念を称えたいと思います。作品を守るとはこのことですね。


その2作品の中身について
いやまあ本当に。タマヒュンだけじゃなくて、置き換えを見事にやってなしておりますね。入れ替わったらどうなるかとという思考実験です、これは。
ちゃんと展開して、ちゃんと最後に収束するように作られていますので自動運転車やジェットコースターに乗ったような感じで読むことができます。自動で読まされる、こういう作りじゃなかったら男性は途中でリタイアしているでしょう。痛てえし。

総括して、股間に来る作品でした。

★★★ Excellent!!!

僕たち男性は出産等を女性に任せていて、男性は絶対的に女性の妊娠や悪阻、社会的な対応の冷たさ、陣痛などの痛みや苦しみを知ることはない。

だけど詩一さんはそれを男性視点に捉えたときに、金的を蹴られた痛みや、肥大化した金的を公然に晒す恥らい、尿道を子どもが通るという苦しみなど男性にとっての苦痛を的確に表現できていて、この小説を通して女性の苦しみを感覚として感じることができました。

今回のお話は観点や感性が詩一さんらしいと思う一方で新しいなと思いました。
小説というメディアだからこそできる表現であり、それを考える詩一さんを心から尊敬してます。