レビュー2個あります。
その1R15表現について
この作品、R18指定食らって警告されちゃったんですよ、1話目が。
それで削りに削って表現を徹底的に変えて今の状態に。これでもまだ……という人はいますが、運営からはR15以内という判断を受けています。
そう、これくらいせめてもR15なんです。えちぃ部分を直接書かずに、やってる描写を隠喩比喩、障子の先のような状態にして書けば、R15なんですよ。まあこの作品R15ぎりっぎりだとは思いますけども(笑)。
みなさん、これくらいは攻めることができます、直接描写はご法度ですが、こういう書き方なら大丈夫なんです。読んで読んで攻めていきましょう。
そして作品を死なせまいと奮闘したシーチさんの執念を称えたいと思います。作品を守るとはこのことですね。
その2作品の中身について
いやまあ本当に。タマヒュンだけじゃなくて、置き換えを見事にやってなしておりますね。入れ替わったらどうなるかとという思考実験です、これは。
ちゃんと展開して、ちゃんと最後に収束するように作られていますので自動運転車やジェットコースターに乗ったような感じで読むことができます。自動で読まされる、こういう作りじゃなかったら男性は途中でリタイアしているでしょう。痛てえし。
総括して、股間に来る作品でした。
僕たち男性は出産等を女性に任せていて、男性は絶対的に女性の妊娠や悪阻、社会的な対応の冷たさ、陣痛などの痛みや苦しみを知ることはない。
だけど詩一さんはそれを男性視点に捉えたときに、金的を蹴られた痛みや、肥大化した金的を公然に晒す恥らい、尿道を子どもが通るという苦しみなど男性にとっての苦痛を的確に表現できていて、この小説を通して女性の苦しみを感覚として感じることができました。
今回のお話は観点や感性が詩一さんらしいと思う一方で新しいなと思いました。
小説というメディアだからこそできる表現であり、それを考える詩一さんを心から尊敬してます。