男性と女性を照らし合わせた的確な痛みや苦しみの表現

僕たち男性は出産等を女性に任せていて、男性は絶対的に女性の妊娠や悪阻、社会的な対応の冷たさ、陣痛などの痛みや苦しみを知ることはない。

だけど詩一さんはそれを男性視点に捉えたときに、金的を蹴られた痛みや、肥大化した金的を公然に晒す恥らい、尿道を子どもが通るという苦しみなど男性にとっての苦痛を的確に表現できていて、この小説を通して女性の苦しみを感覚として感じることができました。

今回のお話は観点や感性が詩一さんらしいと思う一方で新しいなと思いました。
小説というメディアだからこそできる表現であり、それを考える詩一さんを心から尊敬してます。

その他のおすすめレビュー