やわいとこだけ、そのままで

相手を、その関係性を大切に想えば想うほど、素手で触れることに臆病になって、曖昧なまま仕舞い込む。
肝心なことは言葉にせずに、気の利いたユーモアで溶かして、柔い部分はそのままに。

ーーでも、最後は確かめずにいられない。

そんな、誰しもが心当たりのある繊細な温度感が、ほんとうの優しさが、一万字に満ちています。
これから小説家になる主人公と、有名イラストレーターの姉と、作曲家の友だち。3人の女の子たちが踏み出す新たな一歩目を、皆さんも是非見守ってあげてほしいです。

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