概要
記憶を失った少女、メルが目を覚ましたのは、魔女の館だった。
メルは、魔女に歌声を奪われてしまっていた。
悲しみに暮れる彼女の元に、一人の少女が現れる。
2人は音楽を通じてすぐに仲良くなっていった。
「ねぇメル、もし君の歌声が戻ったら、歌を聴かせてよ」
「……約束するわ」
友達になった二人は約束を交わす。
でも、メルは知らなかった。
それが何を意味しているのか。
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本作品は電子書籍化され販売中です。
カクヨム版は第一話のみを公開することになりました。
ご了承ください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人間は弱い。……けど強い。そんな人間味がこの作品から溢れ出している!
矛盾したことを書いていると思いますが、そう書いてしまう程、この作品には人間の本質のようなものが、ありのままに描かれていたと思います。
メルが魔女に捕らえられて歌声を奪われたのも、メルが魔女の館で出逢って仲良くなった少女に、
「あなたと友達にならなければよかった」なんて言葉を言ってしまったのも、
全てはワガママ・力不足・後悔・現実逃避などの「人間の弱さ」によるものでした。
しかし、だからと言ってメルは、
「こんな辛い想いをするくらいなら、もう誰とも友達にならない」ではなく、
「あなたと友達になれてよかった」と言い、
メルは少女と交わした約束を果たし、少女と別れ、次に彼女の助けを必要とする人の所…続きを読む - ★★★ Excellent!!!それは、ぎゅっと抱きしめたくなる絵本のような
存在しない本作の絵本を、その美しく装丁された表紙を両手に抱きしめながら、愛おしさ全開でレビューを書いています。
さて、短編で感情体験を作り出す際に最も効果的な手法の一つとして、いわゆる"どんでん返し"があると思います。本作にも「おおっ!」と見える世界が変わるシーンがいくつかありますが、個人的にはこの作品の魅力の要はそこではない、と感じました。
この作品の魅力は、いわば"全身"なんだと思います。一文単位の手ざわり、掛け合い、書くことと書かないこと、キャラクター相互の想い合い……それら全てが縦糸横糸になって、丁寧に編み込まれて、そうして出来上がった織物があなたの心をそっと芯から温めます。
こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!尊い。なんて尊い。
(ネタバレしないように細心の注意を払います)
魔女と少女とメルの話、です。
もう××の??が発覚したときは涙腺が緩むこと間違いなしです! ☆☆の愛って尊いんですよ。序盤の尊い流れから、尊い返しがあってこその尊いラスト!
もう、私だって〇〇の△△がわかるとき、物語は180度反転する……とか、格好つけたレビュー書きたいんですよ?
しかし、やはりこの物語の素晴らしさをぜひあなたに味わって欲しい。そう思い、伏字でレビューをお送りしました。
このお話の素晴らしさは、まだ未読なあなたにこそ響くと思います。少しでも気になったあなた、ぜひぜひ^ ^
面白いのでおススメです。