柔らかくて、けれど強かな想いのあふれる感情がじわりと心に染みます。

 物語の素晴らしさもそうなのですが、読者の想像力を信じて描かれた作品だと想います。

 言葉にできない、言い表せない想いが詰まっていて、短いけれど、キャラクターの感情や人間性や奥深さを感じさせる、そんな小話です。

 誠実で、正直で、寡黙で、純粋で、強かで、けれど不器用で、だからこそ歯痒くて、届きそうで届かない。そんな形が、想いが、それでも最後にしっかり花を咲かせる、そんなカタルシス。

 あなたも味わってみませんか?

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